JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:涙こらえ、最後の別れ 女性拉致・殺害磯谷さん葬儀に130人(8月29日21時49分配信 産経新聞) 名古屋市の路上で男3人に拉致、殺害された磯谷利恵さん(31)の葬儀が29日午前、同市千種区の斎場でしめやかに営まれ、 ◆コメント:私はこの事件に関するテレビニュースを見ていません。死者への冒涜だと思うのです。 この犯罪の被害者の女性、磯谷利恵さんは、全く何の落ち度もないのに、クソのような男3人に拉致されて殺されたのだ。 「何故、マスコミは『悪い話』ばかり優先的に報道し、『良い話』は大きく取り上げないのか?」 と、疑問を呈するがごとく装っていた。 実は理由ははっきりしている。 要するに「他人(ひと)の不幸は蜜の味」と感じる人間の邪悪な心理を巧みに利用しているのだ。 誰それが何とかコンクールで優勝しました、優れた業績を表彰されました。商売が成功して大金持ちになりました・・・。 こういう話を聞いても、大衆は喜ばない。自分よりも不幸・不運・不遇な人間を見て、 「ああ、自分はあれよりはマシだ」 という、卑しい優越感を抱くのである。 そればかりではない。犯罪の「被害者」に嫌がらせの電話がかかる、という現象を御存知だろうか? レイプされた女性が、被害者であるにも関わらず、周囲から白眼視され、疎外感を覚え、時には自殺する。 これを「セカンド・レイプ」(第二のレイプ)ということは広く知られている。 実は、似たような嫌がらせが、通り魔の被害者など、本人に全く落ち度がない場合に、特にひどくなる。 何でも心理学者によれば、人間には「公正な世界の信念」があるそうだ。 「この世は公正であるべきだ」という信念。悪いことをすれば、悪い結果がもたらされるし、 良いことをすれば良い結果が待っている、と、「信じたい」のである。 だから、何も悪くなかった人が悲惨な殺され方をした、という事実を認めると、 「何も悪いことをしていない自分にも、いつ、悲惨な事が待ち受けているか、分からない」(事実そうなのだが)、 ということを認めざるを得ない。 それはいやだ。いや、そんな訳がない。被害者はきっと嫌な奴だったに違いない。男(女)癖が悪くて恨みを買っていたに違いない、 と思いこもうとする。こうして、自らの心の平安を保つために、被害者やその遺族に嫌がらせをする、というのである。 私のブログを読んで下さる方々は、有難いことに、ladies and gentlemen ばかりなので、このようなひどいことはなさらないに決まっている。 ただ、人間の心には、上述したような残酷な面があると分かれば、例えば、貴方の職場や学校でひどい事をしている人がいたら、 「公正な世界の信念」の話をしてあげては如何だろうか。 磯谷利恵さんのご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。 【読者の皆様にお願い】 駄文をお読みになり、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンをクリックしていただけると、幸甚です。 画面の右下にボタンがあります。 よろしく御願いいたします。 【ココログをご覧の方へ】8月30日(木)13:00〜16:00の約3時間、ココログの緊急メンテナンスが有るそうです。 万が一、時間通りに終わらなかったら、ココログが更新できない場合もあり得るので、 そのときは、エンピツをご覧下さい。
2006年08月29日(火) 「日米同盟の構図」(安倍晋三著「美しい国へ」 第四章)に書かれていないこと。
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