JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:イラク特措法:衆院で改正案可決 期限を2年間延長 イラク復興支援特別措置法の期限を2年間延長する同法改正案が、15日の衆院本会議で自民、公明両党の賛成多数で可決、参院に送付された。 ◆コメント:イラク復興支援特別措置法とそれに基づく自衛隊のイラク周辺での活動は違憲である。 どうして、野党もマスコミもこれを主張しないのか、怠慢である。 ◆その上、イラク復興支援特別措置法を2年延長出来るわけがないのである。 イラク復興支援特別措置法では、自衛隊の活動(対応措置)が行われる条件が定められている。 第二条第三項 対応措置については、我が国領域及び現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう。以下同じ。) いいですか?自衛隊が対応措置(人道復興支援活動←陸自がサマワで行っていたもの。既に終わった。及び、安全確保支援活動←空自、海自が多国籍軍の物資を運ぶこと)を行えるのは、 「現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう。以下同じ。)が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる地域」 に限定されている。 現実はどうなのか。 イラクでは毎日のように、テロで人が死んでいる。 それはYahoo!ニュース - イラク戦争をはてなアンテナにでも登録して、毎日読めば、バカでも分かることだ。 ここで旧防衛庁時代から屁理屈がまかり通っている。それは、 「戦闘」とは国家間の宣戦布告を経て、開始された武力行使の応酬を指す。 というものだが、これで納得する奴はバカである。 法律は目的論的に解釈されねばならぬ。自衛隊の活動を「非戦闘地域」に限定したのは、自衛官の安全を確保するためである。 武器を用いているのが、正式な国家の軍隊であろうがテロリストであろうが、弾が飛んできて当たれば死ぬのである。 さて、空自はクウェートから、イラク国内の各地に、多国籍軍の人員や物資を運んでいる。 イラク復興支援特別措置法を二年延長すると言うことは、今でも無茶苦茶な混沌状態にあるイラク国内に、物資を輸送することが、 この先二年間、安全だ、と見なしていることになる。 衆議院議員がバカとしても、まさか、本当に、この先二年間イラクが安全だと思うほど、バカではないはずだ。 イラク復興支援特別措置法が違憲であるだけでもけしからんのに、 イラク復興支援特別措置法で、せめて自衛官の安全を確保する為に、との目的で設けられた「非戦闘地域」も無視している。 古今東西、自分が戦場に行くことは絶対にない政治家が、このように無責任な決定で国民(自衛官は国民だろう)を危険に導く。 【読者の皆様にお願い】 駄文をお読みになり、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンをクリックしていただけると、幸甚です。 画面の右下にボタンがあります。
2006年05月16日(火) クラシックお薦め。超有名曲「運命」。
JIRO
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