JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:<クールビズ>6月1日の閣議は「かりゆしウエア」で 政府は11日、地球温暖化防止のための夏期の軽装「クールビズ」が始まる6月1日の閣議を、 ◆コメント:何を着てもいいが、まず、首相官邸、国会議事堂のエアコンを停止して範を垂れよ。 「クールビズ」という造語を聞く度に、分かっちゃいねえな、と思う。政治家もマスコミも。 これを書くのは100回を超えているのではないか(実際はそれほどではないのだが)?と自問するほど、何度も引き合いに出すのは、 国連環境計画(UNEP)が1999年に発表した地球環境概況2000である。 結論は概況と提言に書かれている。 温室効果ガスの排出量増加により、地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れであり、 先日IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が発表したステートメントは、 2100年までに大気中の温室効果ガス濃度を550ppm(ppmは100万分の1)に抑えるためには、 という、暢気な結論だったが、地球環境概況2000は、 もし、現在の消費傾向が続くならば、2025年には地球上の3人に2人が水問題に直面することになる。 と、非常に明確に断定している。 理屈は分からなくても、ここ数年の日本の異常気象だけでも冷静に見れば、普通の感覚の人ならば、 「何かとんでもないことになりつつあるのではないか?」 と、感ずるのが生物として自然である。 例えば、東京では、今年の冬は雪が一度も降らない、と思っていたら、観測史上最も遅く3月16日にほんの少しだが、雪がちらついた。 ところが、何とその4日後、3月20日に、サクラ(ソメイヨシノ)の開花宣言。 その後、途中を省略するが、先週は、東京で夏日、関西各地では真夏日となった。まだ、五月である。 10日には、強風のため、群馬県で竜巻が発生した。この日の北関東はすさまじい雷だった。明らかに地面が熱せられて上昇気流が生じ、 積乱雲が出来て雷が発生する、という、普通ならば夏に起きる気象現象が、本来、まだ「春」であるこの時期に観測される。 ここ数年、明らかに気候に変動が起きている。これらが全て地球温暖化によるものかどうかは分からないが、全く関係がない と断定する根拠も、ない。 クールビズとは、ネクタイを外して、薄着をして良いから、その代わりエアコンを止めて電力消費を抑えるのが目的なのに、 去年の国会中継を見たら、クールビズでいながら、従来と同じぐらいエアコンを使っている。 どうして分かるかというと、国会の中にはクールビズの「だらしのない」格好を嫌い、スーツのままの議員がいるのだが、 彼らが全く暑がっていないから、である。 こんな「お遊び」では意味がない。悪いけど、「100万人のキャンドルナイト」も「おままごと」である。 UNEPが出した結論を読みなさい。下手をすれば2025年に地球上の3人に2人が水問題に直面する。 水が涸れるということは、穀物その他食料の収穫が激減する。水と食い物が無くなれば、人類は滅亡する。 これは、言うまでもなく、啓蒙活動が足りないのである。地球環境概況2000を大きく取り上げた新聞があったら教えてください。 マスコミは10万分の1の確率でしか起きない「タミフルによると思われる異常行動」については、針小棒大に騒ぎ立て、 人類の存亡に関わるかも知れない地球温暖化問題に関しては全然、危機感を煽らない。 だから、いつまで経っても、ガンガン、エアコンを効かせた部屋でクールビズ、という漫画的光景に止まっている。 【読者の皆様にお願い】 駄文をお読みになり、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンをクリックしていただけると、幸甚です。 画面の右下にボタンがあります。 よろしく御願いいたします。
2006年05月13日(土) 「2波以上削減で最終調整 NHKのチャンネルで」←職員不祥事があると、サービスを減らすの?逆でしょ?
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