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JIROの独断的日記
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2007年01月31日(水) 1月31日はシューベルトの誕生日です。YouTubeに貴重な映像がありました。

◆フランツ・シューベルト

シューベルトという名前は、別にクラシックが好きじゃなくても皆さんご存知でしょう。

あまりにも有名な「歌曲の王」と呼ばれた人です。1797年1月31日生まれですから、生誕210年です。

1828年に亡くなっていますので、わずか31年の生涯でしたが、

亡くなって約200年後の今日もなお、世界中で彼の作品が演奏されている。

他の大作曲家と同様、底知れぬ天才だったのでしょう。



作品数は正確なのは分からないのですよ。

未完成の作品とか、絵で言えばデッサンに相当するスケッチという作曲メモまで合わせると1000曲以上あるらしいです。



こういう天才は、泉から湧き水が溢れるように次から次へと音楽が湧いてくるのでは無いでしょうか。いくらでもかけてしまう。

モーツァルトは、実際友人に宛てた手紙で言っています。「作曲は紙と鉛筆と時間さえあればいいのだ」と。

頭の中にいくらでもアイディアがあるからそれを紙に写すだけだ、と。次元の違う人たちです。


◆歌曲ではなくてピアノを。

歌曲もいいのですが、非常に短いけど美しくて有名な、楽興の時3番を聴いて下さい。ボリュームを絞って下さい。



エンピツをお読みの方、いつもお手数ですがココログからお願いします。



何とも切ないでしょ?

シューベルトは、「悲しくない音楽なんてあるんだろうか?」と言いました。

私はこの曲を聴く度にそれを思い出します。


◆「未完成」以外にも良い交響曲があるのですよ。

交響曲では、「未完成」が有名ですけど、未完成の交響曲は他にもまだ何曲もある。

ただ、一般的に「未完成」と呼ばれている作品はあまりにも旋律などが美しいので、

普通に演奏されるようになったと言うことらしいのです。

未完成が交響曲8番で、その後、「ザ・グレート」という第9番を書いています。これも名曲には違いないのです。



しかし、今日ここで御紹介するのは、その次に演奏されることが多い、交響曲第5番の第1楽章です。私はとても好きなのです。



ココログからお願いします。

さすが、歌曲の王だね。

メロディーが美しい。

そしてバイオリンが弾いたメロディーを、直ぐ後からチェロが繰り返すところが何とも可愛い。

可愛いだけではなく交響曲らしい堂々たる風格がある。天才ですね。


◆ピアノ五重奏曲「ます」の第4楽章がYouTubeにあります。凄いメンバー。

日頃、YouTubeなんて見ないのですが、誰かが見つけてくれたのを偶然教えて貰いました。



ピアノ五重奏曲とは、普通はピアノと弦楽四重奏(第一、第二バイオリン、ビオラ、チェロ)という編成ですが、

これは変っていて、バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスになっています。



このメンバーがすごいのです。

ファイルはPiano Quintet in A major "Trout" Fourth Movementこれで見られるはずですが、

だめだったら、Itzhak Perlmanで検索して、Piano Quintet in A major "Trout" Fourth Movement

というファイルを見つけて下さい。必ずあります。

ピアノがバレンボイム、バイオリン・パールマン、ビオラ・ズッカーマン、チェロ・ジャクリーヌ・デュプレ、コントラバス・ズービン・メータ。



チェロを弾いている女性は、イギリス人で天才の名をほしいままにした、ジャクリーヌ・デュプレという人です。

ピアノのバレンボイムと夫婦です。



この頃はまだ元気ですが、この後多発性硬化症という難病に罹り、1987年に42歳で他界してしまいました。

他のメンバーも凄いのです。全員ソリスト。

但し、コントラバスがズービン・メータってのも面白い。

メータは今年のウィーンフィル、ニューイヤー・コンサートを指揮したひとです。

指揮者は何か楽器が弾ける訳です。

デュプレが夭逝したのは残念ですが、こういう映像が残っていて、

ネットのおかげで見ることができるのは、有難いですね。

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