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2004年01月31日(土) |
BSE問題「米国、全頭検査拒否」←米国は、全頭検査している和牛をいまだに禁輸している事、知っていますか? |
◆記事:<BSE>米、全頭検査拒否 禁輸解除協議は平行線に
米国でのBSE(牛海綿状脳症)発生で米国産牛肉の禁輸が続いている問題で、輸入再開に向けた日米協議が23日、農林水産省内で開かれた。禁輸解除の条件を巡る実質的な初協議となったが、米国側は日本が求める全頭検査は「必要性がない」と拒否。追加的な安全対策についても「持ち帰って検討する」とし、議論は平行線をたどり、来月にも再協議することを合意しただけにとどまった。
◆コメント:どうして、アメリカ人はこれほど身勝手になれるのだ?
アメリカにとって日本は、牛肉の最大の輸出先で、日本が禁輸を続けると、米国の畜産業者が大打撃を被り、再選を目指すブッシュにとって致命傷になりかねない。だから、早く日本に輸入を再開させたい。という政治的意図だけが、露骨に前面に押し出されているところが、非常に醜い。彼らにとって、病気の牛の肉を食った日本人の健康が、将来、害されても知ったことではないのである。
いくらなんでも、あまりにも身勝手である。日本でBSEが発生したときに、アメリカは和牛の輸入を禁止していて、それは、いまだに解除されていないのである。日本では全頭検査が実施されているというのに、自らは輸入を再開しようとしないくせに、日本に対しては、アメリカは全頭検査する必要がない。とにかく、日本はアメリカの牛肉を買え、と、いっているのである。
どうして、人間がこれほど自分勝手なことをいえるのか。言いたくないが、レイシズム(racism、人種差別)であろう。多分、黄色い人間の命は白人の命よりも尊くない、と考える人間が政権中枢にいる、ということだ。ブッシュのタカ派的言動の元になっている、ネオコン(新・保守主義)や、キリスト教原理主義はそういう思想である。特にキリスト教原理主義は白人優越思想をもっている。
話題は違うが、私が自衛隊をイラクに派遣するのに反対する理由の一つは、このように、同盟国といいつつ、本音では我々を見下している米国を支援するために、日本国民を危険に晒すべきではない、と考えるからである。
2003年01月31日(金) フランツ・シューベルト