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JIROの独断的日記
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2006年12月21日(木) ラプソディー・イン・ブルーは冒頭のクラリネットを聴かなきゃ。/アンダーソンの代表作は?「○○」吹きの休日

◆ラプソディー・イン・ブルーは始まりを聴かなきゃダメですよ。

あまりそういう人はいないと思いますが、初めてオーケストラで聴く曲が「ラプソディー・イン・ブルー」だと、違和感は無いかも知れない。

しかし、「普通の」管弦楽曲を聞き慣れたころに、「ラプソディー・イン・ブルー」を聴くと、まず冒頭のクラリネットで、ひっくり返る。

これですね。

ココログからお聴きください

こういう風に「連続的に音程を変化させる奏法」を「グリッサンド」といいます。

普通、管楽器では厳密な意味でのグリッサンドを吹くことができるのは、トロンボーンだけです。スライドだから、できるのです。

クラリネットでこのような「特殊奏法」を要求されるのは、クラシックでは、他に無いのではないかと思います。

どうやるのか、というと、クラリネットには、複雑なキーシステムがついているが、キーでもリングになっていて、

直接音孔(おんこう)を指で塞ぐ部分がある。これを少しずつ、下から順に指をずらして(一遍に指を離すのではなくて)隙間を

空けてゆくのです。

ちょっとこればかりは、映像を見ていただくしかない。

YouTubeか何かで、Rhapsody in Blueを検索したら見つかるかも知れません。

クラリネットの人はこれ、どうなんでしょうね。あまり嬉しくないのではないかな。

技術的に難しいけど、一種の効果音みたいなもので、クラリネット本来の美しい音じゃないからね。

その後、滑稽な音を出しているのはトランペットです。トランペットにWOWOWミュート(弱音器)というものを付けるとコミカルな音になります。

「笑点」のオープニングと同じです。あれもトランペットなのです。


◆端折りますが、ルロイ・アンダーソンで最も人気がある曲。「○○吹きの休日」

○○(二文字ではないが)に入るのは?トランペット?

違いますよ。ファゴットですよ。「ファゴット吹きの休日」。

まあ、聴いていただきたい。

ココログからお聴きください

なかなか、いいですね。

ものすごく低い音でバタバタ鳴っているのは、普通のファゴットより更にオクターブ低い、コントラファゴットという楽器です。

たまには、こういうのも、面白いかな、と思いまして。

それでは、また。

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