外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2005年12月21日(水) 「今日の出来事」(日テレ)「東京直下型地震が起きたら」←今、こういうニュースを流さなくても良いと思うのです。

◆伝えても仕方がないニュースで、徒に不安を煽るな。

 

 先週はTBS、今日は日本テレビ系列のニュースで、「東京直下型地震が起きる可能性が高い。その時の被害はどうなるか」、をご丁寧にCGまで用いて、生々しく説明してくれた。

 東京付近で大地震(因みに、テレビのアナウンサーは必ず「おおじしん」と読むのですね)が発生した場合、

 1万1千人が死亡し(そんなものじゃ済まないだろうと思うのだが・・・)400万人が被災者(家が倒壊するとか、火災で焼失するとか)になるのだそうだ。

 大地震が遅かれ早かれ首都を襲うであろうことは、常識である。

 しかし、何時起きるか、現在の科学では、正確に予想出来ないのだから、厳密には「防災」という言葉は殆ど無意味である。


◆防災と云っても、結局「運」次第。

 

 あまりにも当たり前だが、地震が起きて生きのびるか、死ぬかは、運次第だ。

 運が良ければ助かる。悪ければ死ぬ。

 運の悪いことに、エレベーターに閉じこめられ、そのビルで火災が発生し、エレベータから脱出出来ずに、

 蒸し焼きになる人もいるだろう(勿論、それは、私かも知れない)。

 家屋の下敷きになって、圧死する人もいるだろう。

 水道管が破裂し、地下鉄を大量の水が襲い、溺死する人もいるだろう。



 そんなことは分かっている。

 分かってはいるが、どうしようもない。

 何時起きるか分からない地震を恐れて、学校にも会社にも行かず、自宅に頑丈なシェルターみたいなものを作って(作れる人は限られますね)、

 地震が起きるまで、一歩も外に出ないという訳にはいかないでしょ? 

 地震対策に非常食とか水とか、懐中電灯とか云っても、自宅にいる時に地震が起きるとは限らない。

 我々は、それでも仕方がないから肚をくくって生きている。

 そういう市民の不安を徒(いたずら)に煽るべきではない。



 おどろおどろしい音楽をならし、わざとらしく不気味なトーンでナレーターが原稿を読む。

 何故、こういう事をするのか?

 「数字(視聴率)が取れれば何をしても良い。」それが民放の行動規範だからである。

 話が逸れるが、何でも「民で出来ることは民で」、といい、NHKを民営化するなどという案が出ているが、とんでもない話である。


◆どうして、欠陥住宅が問題になっているときに、どうしようもない情報を強調するんだ?

 

 間(ま)が悪い、と言う言葉がある。今、「大地震の恐怖を伝える」、という行為がまさにそれだ。

 建築物の強度偽造問題で、みんなが思っているのは、これは、姉歯建築士や木村建設、ヒューザー、総研だけの問題ではなくて、

 日本中至る所で同様の手抜きが行われているのではないか、ということだ。

 建築業界、土木業界の構造的な問題ではないか、ということだ。

 多分、そうだろう。パンドラの箱を開けてしまったのだろう。日本中欠陥住宅だらけなのだろう。

 これについて、取り上げるべき事があるだろう。


◆建築基準法改正は、アメリカの年次要望書に従った結果だと知っていますか?

 

アメリカの年次要望書のことは過去に何度か触れた。

 「拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる」という本を読めば、一層良く分かる。

 要するに、

「建築基準法の改正や半世紀ぶりの商法大改正、公正取引委員会の規制強化、弁護士業の自由化や様々な司法改革…。これらはすべてアメリカ政府が彼らの国益のために日本政府に要求して実現させたもので、アメリカの公文書には実に率直にそう明記されている。」



 と、要約される。



 地震はどうしようもない。

 だが、アメリカの言いなりになって建築基準法を変えたのは、云うまでもなく、人間の意思に基づいている。

 具体的には、日本の政治家の責任だ。

 テレビ屋さんは、どうせニュースにするなら、追及する意味のあることをテーマにしていただきたい。


2004年12月21日(火) 「ガサ入れ注意」メモ押収=元副頭取が会議で発言−UFJ検査妨害・東京地検 これ、国家公務員法の守秘義務違反では?
2003年12月21日(日) 「『サマワは比較的安全』 会見で神崎氏」←2時間の滞在で何が分かるのだ?

JIRO |HomePage

My追加