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JIROの独断的日記
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2006年08月16日(水) 「<靖国参拝>平和国家として歩んできた道と評価…英タイムズ」←評価している新聞ばかりではない。

◆記事:<靖国参拝>平和国家として歩んできた道と評価…英タイムズ

小泉首相の靖国神社参拝について、英タイムズ紙は16日付社説で、日本が過去の戦争の直視を怠ってきたとする一方、平和国家として歩んだ道を評価。

「参拝問題は日本が平和国家かを試す重要なテストではない」と指摘し、解決について「最善の方法は追悼方法のコンセンサスを得るまで参拝凍結を宣言すること」と書いた。

(毎日新聞) - 8月16日20時54分更新


◆コメント:都合のいいところだけ引用するのは感心しませんね。

Timesの社説に毎日新聞が訳したセンテンスがあるのは、事実だが、中途半端である。そのセンテンスも、正確には、

「最善の方法は日本の中で戦没者をどのように追悼すべきかコンセンサスが得られるまで(但し、そのためには十年以上を要する可能性も充分にあるが)、靖国参拝をやめることだ。」

となっている。また、同じ社説の前半では
「小泉首相は、靖国参拝の目的は2度と戦争の惨禍をもたらすまいという自らの決意を新たにするためだ、というが、それはあまりにも見え透いた嘘だ。彼は、終戦記念日に靖国を参拝することがどれほど、日本国内及び日本がが戦争中に侵略したアジア諸国で騒ぎを引き起こすか充分に承知していた。」「靖国神社内の『遊就館』では、真珠湾攻撃を美化し、ルーズベルト大統領が日本を戦争に巻き込んだのだ、という思想を露わにしている。」


と述べている。ただ、靖国参拝を称讃することはできないが、日本では、歴史教育で比較的史実に近い事を教えているし、

それなりに国際貢献(米英軍を助けるためにイラクへ自衛隊を派遣したり)している。それは、評価してもいいだろう、という論旨である。


◆コメント:インデペンデント紙(イギリスの大新聞のひとつ)は「小泉首相の挑発的靖国参拝の危険性」と書いている。

記事要約。

小泉首相は過去五回、靖国神社を参拝して、その度に中国政府を怒らせているが、昨日は特別に、終戦記念日を選んで参拝するという、故意に日中関係を悪化させようとしているとも取れる行動を取った。

これは、長期的には、国際金融市場に影響及ぼすかも知れないという意味において、中東紛争に匹敵するほどの深刻な、問題である。

ヨーロッパでは、過去の敵国同士が、再び軍事的衝突を起こす状態は存在しない。しかし、アジアは危ない。中国が軍事力・経済力において日本に拮抗しつつあるからだ。

現実には、韓国を含め、極東では漁業水域や石油採掘権に関して揉め事が起きており、何らかのきっかけで、この険悪なムードが武力衝突に発展しない、という保証はない。
小泉首相の靖国参拝は、ヨーロッパになぞらえれば、ドイツの首相が定期的にヒットラーを墓参したら、我が英国のみならず、ヨーロッパ諸国でどのような騒ぎになるか、を想像してみると、如何に無謀な行為かわかるだろう。


◆コメント:遊就館を訪れる、駐日大使(外国のですよ)が増えているそうな。

文芸春秋9月号によれば、昨年暮れあたりから、靖国神社の軍事博物館、「遊就館」を訪れる在日外交官が増えているそうだ

(今まで、彼らは関心が無く、その存在を知らなかったのである)。全部訳している時間がないが、BBCは

「後継間違いなしと見られている安倍晋三は靖国参拝に関して意思を表明していないが、はっきりさせろ」

と書いている。

何でも反対を押し切って行動するのが好きな小泉首相は、靖国公式参拝を済ませ、すっかり良い気分になって昨日から夏休みらしいが、

結構、波紋が広がりそうだ、ということである。時間がないので、とりあえず、ここまで。


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