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2006年07月19日(水) |
マスコミは良い話(ニュース)をもう少し強調しては如何ですか? |
◆コメント:悪い出来事ばかり伝えられるが、良い出来事も起きている。
5月にジャワ島を大地震が襲ったとき、私は、「ジャワ島地震、日本企業の支援続く。」マスコミは世の中の「善行」もきちんと伝えるべきだ。
と書いたが、世の中は相変わらず悪い話ばかりである---と言いたくなるが、これは、相変わらず、マスメディアの影響が大きい。
「悪いニュースばかり報道される」ことは、必ずしも「世の中で悪いことだけが起きている」ことを意味するものではない。
我々は、毎日全国、全世界を自分の目で見て歩くわけに行かないので、その変わりにマスメディアが発達したわけであるが、
彼らが世の中の何を伝えて何を伝えないかは、彼らの好きなように決めることが出来る。
はっきり言って、彼らに見識と呼べるほどの思想はなく、ニュースの「ネタ」を決定するときに考えるのはテレビならば視聴率。新聞なら部数である。
前回も書いたし、嫌なことを云うようだが、人間は他人の幸福よりも不幸を喜ぶので、悪い話が良い話よりも視聴率を取れる。従って優先的に伝えられるのだ。
そこで、私は、テレビなどが大きく取り上げなかった、「良い話」を拾っておいた。
◆記事1:振り込め詐欺:被害女性が被告に“激励”の絵手紙
振り込め詐欺の被害に遭った女性(75)が、自分をだました男性被告(26)の公判中、被告を激励する絵手紙を送った。
「お金は簡単には手に入りません。あなたは若いから『働ける』のです。感謝を忘れず一日一日努力して幸せをつかんでください」。
被告は21日、東京地裁で懲役4年10月の実刑(求刑・懲役8年)を言い渡された。
「つらい時、苦しい時にはこの手紙を見て頑張っていきたい」と話しているという。
被告は知人の男(26)=1審で懲役6年10月=に誘われて、警察官や弁護士になりすまし、
架空のわいせつ事件の示談金名目で、複数の被害者から計1300万円をだまし取った。
女性は被害者の一人で、200万円をだまし取られた。
女性は事件後、一部返金を受けて示談に応じ、被告に手紙1通と絵手紙4通を送った。
そこには、被告の更生を願う激励の言葉が並んでいた。
「台風には柿も振り落とされます。それでも、くじけず、まじめに働けば、いつかは立派な柿となると思って仕事をしているのです」。
手紙の裏には、まだ熟していない柿が水彩画で描かれ、「私の選んだ柿、しっかり大玉になって」と添えられていた。
玩具の「ダルマ落とし」が崩れかかった絵手紙には「あなたにもよい所があるはずです。夢に向かって努力する人は輝いていますよ。人間は一生勉強ですね」とあった。
1人暮らしの女性には、かつて弁護士を目指しながら、病気で33歳のとき亡くなった息子がいた。
「この被告を弁護する仕事をしていたかもしれない」。そう思い、手紙を出したという。
公判中の法廷で女性の手紙が読み上げられると、被告は涙をこぼし、「宝物にして頑張っていきたい」と誓っていた。
◆コメント:このニュースを読んで、どう感じるか、によりその人の人柄が試される。
今も、このような「聖人」が日本にいると思うと、ホッとする。
昨今の世の中は、「他人を騙す人間」より、「騙される人間」がまず悪いのだ、という風潮があるが、それは違う。
騙す人間がまず悪いのに決まっている。
自分を騙してカネを奪った若造に励ましの言葉をかけたこのご婦人を、どう思いますか?
「なんというお人好しなんだ。バカではないか」と思うか。
或いは、「何と心の優しい人なんだ」と感じるか。
読み手の人格が試される。
◆記事2:アーチェリーの山本、日本初の世界ランク1位に
全日本アーチェリー連盟は20日、アテネ五輪銀メダルの山本博(43)(日体大教)が国際連盟が認定する世界ランキングで
男女を通じて日本人選手で初めて1位になったと発表した。
山本は「安定した成績が求められるランキングの1位は難しかったので、驚きとともに本当にうれしかった。
世界ナンバーワンを目指してきたので、すごく誇りが持てる。それに見合う行動をし、これを励みに今後も頑張りたい」と喜びを語った。
山本は準優勝した6月のワールドカップ(W杯)トルコ大会後、国際連盟発表の世界ランキングで1位に輝いた。
山本は「アテネ五輪と今回のW杯の活躍が大きかった」と振り返り、2大会連続のメダル獲得を狙う北京五輪に向けて
「今の時期からパワーアップすることが必要で、今回の1位で、より気持ちの面で力が入る」。
若い選手に向けても「日本人で1位を取れたことを励みにしてほしい」と話した。(読売新聞) - 7月21日1時8分更新
◆コメント:金メダルじゃないと褒め称えないのか?
日本人が熱しやすく冷めやすいのは今更言うまでもないが、アテネ五輪のアーチェリーで42歳にして銀メダルを手にした山本博選手を覚えているだろうか?
1962年生まれ。1984年、初めて出場したロサンゼルス大会で銅メダルを獲得したが、その後、なかなか思うようにいかず、
アテネの前のシドニーでは日本代表に選ばれないどん底に落ちた。
そこから復活し、銅メダルから20年後、アテネで銀と獲得した人である。
アテネオリンピックの直前に出版された、五輪の身体という本がある。
「声に出して読みたい日本語」で一躍有名になった教育学の齋藤孝氏が、アテネに出る室伏(ハンマー投げ)、塚原(体操)、野村(柔道)らにインタビューした本で、
偶然だがこの本に登場する選手がアテネで皆メダルを手にしている。それぞれの苦労や、意外な面が分かって面白い。
この本に山本選手が出ている。山本氏ははテレビでは何となくノーテンキな印象を受けるが、人間、それほど単純ではない。
シドニーの代表選考に落ちたときのショックは、ものすごかったという。
どれぐらいものすごいかというと、発表があった翌日、いつもと同じように練習しようとしたのだが、
なんと、どうしてもアーチェリーの弓を持ち上げられないのだという。構えることが出来ないのである。
精神的なショックが人間の身体にそこまで影響を与えるとは思わなかったと、ご本人が言っている。
そこから立ち直って、アテネでは代表に選ばれるところまで回復し、回復どころかメダルを取った根性は正に尊敬に値する。
今回なんと世界ランキング一位となった。
日本のスポーツ選手で初めて世界ランキング一位になったのは、44歳のオッサンだった。素晴らしい。
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