JIROの独断的日記
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2003年07月19日(土) |
小泉首相答弁 大量破壊兵器で「強弁」根拠「水かけ論だ」 ←どういう思考パターンなんだ? |
◆記事: イラク復興特別措置法案の国会審議が大詰めを迎える中で開かれた18日の衆院予算委員会。米英がイラク攻撃の根拠とした大量破壊兵器はまだ見つかっていないが、小泉純一郎首相は明確な根拠を示さないまま「大量破壊兵器はある」と述べ、16日の米英首脳会談でイラク戦争の正当性を訴えたブッシュ米大統領、ブレア英首相と「強弁」の足並みをそろえた。一方で、首相はバグダッドの治安状況について「そんなに安全な地域ではない」と答弁。現地の治安悪化で自衛隊派遣に不透明感も増してきた。
菅直人・民主党代表「首相はイラクに大量破壊兵器があると断言したうえで米国の武力攻撃を支持した。米英ではそれが正しい情報だったのかと議論になっている」
首相「フセイン大統領も生死は分からないがイラクに存在していた。大量破壊兵器も見つかっていないがあると思う。そこは見解の相違だ」
イラク戦争に反対した民主党は18日の審議で「戦争の大義」を首相に質した。菅氏は大量破壊兵器があると判断した根拠をしつこく追及したが、首相は(1)イラクが過去に大量破壊兵器を使用(2)国連安保理決議や査察団報告が保有疑惑を指摘――を理由に「大量破壊兵器がないと断定できるのか」などと反論。菅氏は「それは疑惑であって根拠ではない」と食い下がったが、首相は「あなたはないと思っている。私は今でもあると思っている。これは水掛け論だ」と突っぱねた。
◆所感:大量破壊兵器があると「思う」とは何事だ。証明できるか否かの問題だ。 本件に関しては民主党の菅代表がしつこく追求しているが、その趣旨は客観的に見て、合理的なものである。 「大量破壊兵器」の存在が、日本がイラク戦争を支持した根拠だったのだから、一番肝心な点である。
既にアメリカでは、ラムズフェルド米国防長官が9日、米上院軍事委員会で、イラクの大量破壊兵器について「決定的な新証拠が見つかったから行動(開戦)したのではない」と証言した。また、チェイニー副大統領が情報操作の責任をとって辞任すべきではないかという議論も出ている。
このような状況に至っているというのに、小泉首相個人が「大量破壊兵器はあると思う」と述べたところで、何ら、アメリカを支持する理由にはならない。
小泉首相は、菅代表に対して「あなたは(大量破壊兵器が)ないと思っている。私はあると思っている。これは見解の相違だ」と、わけのわからないことを述べている。「思う、思わない」という主観的な問題ではない。兵器の存在が「証明できるかどうか」という客観的な問題である。
要するに、日本政府には大量破壊兵器の存在を証明することはできないのである。
それにも関わらず、米国と英国に盲従したのは明らかな失策なのであるが、小泉内閣総理大臣は「大量破壊兵器は、きっとあると思う」という見当違いの答弁で誤魔化そうとしているのである。
このような行動は見逃してはいけない。合理的・論理的に物事を解釈するならば、小泉氏は国の最高責任者として不適格である、と判断せざるを得ない。
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