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2006年05月15日(月) |
「めぐみ、待っている」 滋さん、放送で呼び掛け←おい。日本政府、動けよ。 |
◆記事:「めぐみ、待っている」 滋さん、放送で呼び掛け
【ソウル15日共同】北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失跡当時(13)=の父滋さん(73)らは15日午後、羽田発の定期便でソウルに到着し、
北朝鮮向けの放送をするラジオ局で、めぐみさんらに対するメッセージを収録した。
滋さんは「めぐみちゃん、お父さんです。日本中の人が1日も早く帰ってくるのを待っています」と心を込めて呼び掛け、
めぐみさんの弟哲也さん(37)も「もう少し辛抱してください」と語り掛けた。18日から4日間で計6回、繰り返し放送される。
16日には、めぐみさんの夫の可能性が極めて高い韓国人拉致被害者金英男さん=失跡当時(16)=の母崔桂月さん(78)らと初対面する。(共同通信) - 5月15日19時38分更新
◆コメント:自国民が拉致されたと知りつつ、政府が動かないから、横田夫妻が飛び回っているわけですね。
正確に言えば、外務省の担当者や内閣官房は水面下で動いているのであろうが、何の情報もこちらには伝わらないのであるから、動いていない、と仮定するしかない。
というか、結果が出なければ、動いていないのと同じ事だ。
横田めぐみさんの母君、早紀江さんは、4月28日にブッシュ大統領と面会したが、これは、形だけで終わらなかったようだ。
つまり予想以上に米国中枢部に影響を及ぼした模様である。
横田早紀江さんが大統領と面会したときには、米政府高官が同席していた。
ボルテン首席補佐官、ハドリー補佐官(国家安全保障担当)らが大統領と一緒に横田早紀江さんの話を、メモを取りながら聴きながら、
「皆、ホロッとしていた。国家安全保障会議のビクター・チャ日本朝鮮部長は、『グレート・ミーティングだった』と感想を漏らしていた。拉致問題には興味がない、六カ国協議で話し合う必要は無い、とまで公言していたヒル国務次官補までもが、『拉致問題を棚上げにして、北朝鮮と会うことはないっ!』とはっきり発言したほどだ」(ホワイトハウス関係者)
横田早紀江さんは、肩の痛みが激しいのを我慢して渡米したのである(だから、連続して韓国は無理で、横田滋さんだけが訪韓しているのだ。)。
何としても大統領に・・・という執念が実ったわけであるが、ブッシュ一人よりも、ブレーンに影響を与えたのは大きい。
◆情報筋によれば、これは安倍晋三氏が4年間、アメリカに依頼し続けた成果だという。
私は、安倍晋三氏の政治的思想の全てに共感する者ではないが、北朝鮮による日本人拉致問題に関しての、安倍氏の尽力は評価されるべきだと思う。
今回、横田早紀江さんとブッシュ大統領の面談が実現したのは、4年前、安倍晋三氏が官房副長官だった頃から、ずーっと米政府に依頼し続けたからだ。
ライス国務長官など、ホワイトハウスに親安倍派は多い。
今年1月に来日したクラウチ安保担当次席補佐官に直接働きかけ、ビクター・チャ日本朝鮮部長の口添えなどが総合的に作用して、会談が実現した。
クラウチ次席補佐官は、面談の終わりに、
「皆様に約束します。核問題の解決にあたり、偽札や拉致問題を忘れない。この原則は守ります」
といった。
国防総省で、横田早紀江さんは、
「国防総省はあなた方の味方であることを忘れないでください」
と言われたそうだ。
横田早紀江さんの心労は続くが、今までの日本政府の不作為に比べれば、ずいぶんと誠実な対応である。
◆横田滋さんだって、体調が良いわけではない。
訪韓中の横田滋さんは、北朝鮮に向けて放送したというが、「めぐみ、待っている」という言葉を読んで、人の親なら、目頭が熱くならない方が異常だ。
その横田滋さんは、昨年12月から今年の1月末まで約50日間入院していた。
過労かと思ったらそうではなくて、厚生労働省指定の難病「血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)」だそうだ。
1月末に退院した段階では、「あと3か月ほどは安静が必要」という話だった。
確かに3か月は経過したけれども、体調が万全なわけはない。
しかし、自分の命が縮まろうとも娘を助けたい、という親の気持ちは痛いほど、分かる。
◆不作為の罪。
行為には、「作為」と「不作為」がある。
不作為とは「何もしないこと」である。不作為の犯罪、という型も存在する。
たとえば、親が、幼子に何も食べ物を与えないで餓死させるのは、「不作為の殺人」である(故意があれば)。
急病・外傷などで患者が死にかけているとき、措置を施す知識と技術がある医師が、何も手当をせずに放置し、死に至らしめた場合、やはり殺人の「故意」を問われる可能性がある。
拉致問題に係る、内閣総理大臣の行動に刑事責任を問うのは難しいだろうが、北朝鮮拉致問題に関係するニュースが流れたのと同じ日に小泉首相の無表情な顔がテレビに現れると、
私の頭の中ではいつも「不作為の罪」という概念が、条件反射的に連想される。
2005年05月15日(日) 「制動数秒不能」運転士ら証言 脱線同型車両 ←「事故の真相は未だ分からない」と何度も書いた。
2004年05月15日(土) 「サマワ中心部で交戦 治安当局者1人死亡」 早く撤収させないと、間に合わない。
2003年05月15日(木) 「酒鬼薔薇聖斗」を社会復帰させてしまって良いのか。