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2006年02月23日(木) |
<堀江メール>民主党 永田議員「休養」、辞意は先送り←民主党もバカだが、これで他の問題をすっかり忘れては、自民党の「思うツボ」 |
◆記事:<堀江メール>民主党 永田議員「休養」
ライブドア前社長の堀江貴文前社長から武部勤・自民党幹事長の二男への「送金メール」問題をめぐり民主党の永田寿康(ひさやす)衆院議員(36)が辞意を伝えていた問題で、
同党は23日夜、緊急の役員懇談会を開き、対応を協議した。その結果、永田氏の意向がなお揺れ動いているとして、同氏を当分「休養」させることで結論を先送りした。
鳩山由紀夫幹事長によると、永田氏はメールについて「自分の思いこみがあり、国民や党に対しおわび申し上げたい」と述べ、国会で取り上げた自らの対応の誤りを認めた。
執行部は永田氏の休養で事態を沈静化させたい考えだが一連の対応をめぐり党内には執行部の責任論が浮上しており、同党は異例の混乱状態に陥っている。
同党は23日夕、鳩山由紀夫幹事長、野田佳彦国対委員長が東京都内のホテルで永田氏と協議した。
永田氏は22日夜には、野田氏に辞意を漏らしていたが、この日は議員辞職をしない意向を示したという。
鳩山氏は23日夜の役員協議後、記者団に「彼自身の思いもいろいろと揺れ動いている。睡眠不足もあり、極めて不安定な状態にある」と永田氏の状態は不安定と説明。
永田氏の真意を党としても十分把握できず、しばらく時間をおいた上で判断する考えを示した。
結論を先送りした背景には、永田氏辞任を認めると、執行部の責任論に波及する側面もあるとみられる。
永田氏の辞意を受け同党は23日午前の役員会で鳩山氏に辞職問題の扱いを一任していた。
野田氏は23日夕、国会内で記者団に「ライブドアと武部氏周辺の疑惑解明に全力を尽くすのが私たちの責任だ」と述べ、自らの辞任を否定した。
ただ、党内には異例な混乱をもたらした対応への批判や、永田氏が非を認めたことから執行部批判が再燃しており、
混乱が収拾に向かうかは流動的だ。【須藤孝】(毎日新聞) - 2月23日22時20分更新
◆コメント:民主党もバカだが、これで「4点セット」を忘れてしまったら、自民党の「思うツボ」だ。
あまりにも幼稚な「自滅パターン」を晒してしまって「みっともない」という以外、適切な表現が見付からない。
まさか、と思ったが、まんまと引っかかりましたね(民主党のみならず、国民も。その件については後ほど)。
この類の、悪賢さにかけては、自民党は、殆ど芸術的に見事だ。民主党はとてもかなわない。
しかし、こういう時にこそ、悪いことにかけては裏も表も知り尽くした、田中角栄直伝の古狸、
小沢一郎がいるというのに、こいつはいつも理屈ばかりで役に立たない。
前原なんか勝手に潰れればよいと思っているのかも知れない。他にも、鳩山、管直人、岡田なんか、最初から分かっていただろうに。
或いは、年長者が忠告しても前原はかなりムキになっていたから、聴く耳を持たなかったのだろうか。
◆All or nothingで評価してはまともな民主党議員が気の毒だ。
民主党に所属する、一人一人の議員の活動を見ると、社会保険庁の年金掛け金5兆6千億円が、
社会保険庁職員の社宅やレジャー施設建設費、深夜のタクシー代などに流用されていたことを暴いたながつま昭議員。
また、日銀のゼロ金利政策が続いたために国民が被った「得べかりし利益の喪失」(貰えるはずの利益が貰えなかった)が93年を基準にすると、
154兆円になる、との日銀総裁の答えを引き出し、
さらに、金利収入という所得が家計から奪われているのと同様で、別の税金を課せられているの同じ状態であること。
消費税に換算すると、10パーセントになる。つまり日本の消費税は実質15%なのだ、と明快に説明した岩國哲人議員など、優秀な人材がいるのだ。
◆「過剰な一般化」
それにもかかわらず、彼らを全部捨象して、永田というガキ(入院なんてジジイみたいなことをしていないで、さっさと出てきて謝れ)
が民主党所属だったから、他の議員も全部ダメだというのは、極論である。
少し話が逸れる。
皇太子妃雅子さまの病気の治療に用いられている、「認知療法」という、本来、うつ病の治療に用いる精神療法がある。
アメリカのベックという精神医学者が考案した。
ベックの著書ではないが、いやな気分よ、さようならという本はやや厚いが、一般の人も一読に値する。
ここでは、何でも悪い方に考えてしまう、「考え方、感じ方の癖(自動的否定思考)」を論理的に修正しようという試みが行われる。
要するに、人間が感じていることが、正しく事実を把握しているとは、限らない。これを「認知の歪み」という。
◆永田=民主党という認識は、「認知の歪み」の一種だ。
中途半端な説明だと、何のことだか分からないと思うので、もう少し説明する。
認知療法で、挙げられている「認知の歪み」のパターンは、以下の通りである。
- 「全か無か」思考
- 一般化のしすぎ
- 選択的抽出(悪いことばかりを思い出す)
- マイナス思考
- レッテル貼り
- 独断的推論(他人の心の読みすぎ)
- 拡大解釈と過小評価
- 感情的決め付け
- 「〜すべき、せねばならない」思考
- 自己関連付け
詳しくは本を読んで下さい。
また、「認知療法」で検索すれば、ネットでもある程度は分かる。
何故、「メール騒動」に「うつ病の精神療法」を持ち出したかというと、一般の健康な人でも、ヒステリックになると、
冷静な判断力を失い、極端な思考に陥ることがあり、今日などその典型だからである。
永田議員のやったことは確かに、あまりにもみっともない。
しかしだからといって「民主党など消えてしまえ」という考えている人は、永田=他の前民主党議員という認識になっている。
それは、認知療法における「認知の歪みのパターン」のうち、2.「一般化のしすぎ」(過剰な一般化)であることに気が付くべきである。
◆「BSE」、「ヒューザー」、「ライブドア」、「防衛施設庁官製談合事件」の4点セットはどうなったのだ?
今回のメールはガセだったようだが、国会で答弁する小泉首相の殆ど確信な、妙に余裕がある表情や、
永田議員が2回の質疑に立ったとき、後ろで笑いをかみ殺していた安倍官房長官の様子を見れば、ああ、自民党の謀略だったのだな、と検討がつく。
自民党は、ここのところ、米国産牛肉の輸入停止問題、ライブドア事件、耐震強度偽装事件、防衛施設庁を舞台にした官製談合事件、
でずっと民主党に押され気味だったので、「ちくしょう」と思っていたのだろう。
そこで、「フリージャーナリスト」を通じてガセネタを自らばらまいたら、
予想以上にバカな永田が飛びついてきたので、笑いが止まらない。
この「堀江・武部メール事件」が問題ではない、というつもりはないが、「4点セット」は別問題である。
下手をすると国民が「メール事件」ばかり見ているうちに、
あっさり米国産牛肉の輸入再開が決まっていた、などということになりかねない。
それが自民党の一番の目的である。
「メール事件」をいつまでも大ごとにし、4点セットをうやむやにしたいのは、ほぼ明らかである。
◆今日はものすごい、不祥事があったというのに、マスコミの騒ぎ方が足りない。
今日、新聞等で報じられているとおり、自衛隊の機密情報が漏洩した。
◆海自情報、ネット流出 Winny経由か 暗号や隊員名簿
海上自衛隊の暗号関係の書類や緊急時の電話番号、隊員の名簿などの秘密情報がネット上に流出している可能性が高いことが二十三日分かった。
海自は「『秘』情報が漏洩(ろうえい)している可能性がある」として、額賀福志郎防衛庁長官と首相官邸に報告するとともに、事実関係の調査を始めた。
海自によると、十六日にインターネット上の掲示板で「海自の秘密情報が漏れている」との書き込みがあることをきっかけに内部調査したところ、
「秘」扱いとされる自衛艦のコールサインや監視活動の記録、戦闘訓練の計画表などが流出していた。
護衛艦「あさゆき」(佐世保)の隊員数十人分の住所や家族構成などの個人情報も含まれていた。
「あさゆき」の通信関連の隊員が関係しているとみられ、この隊員のパソコンからファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を通じて各種情報が流出したらしい。
海自の内部でシステムで結ばれている職場のパソコンは、ウィニーのインストールや情報のダウンロード、所持、アクセスなどが厳しく監視されているため、各種情報はこの隊員個人のパソコンに入力されていたとみているが、個人のパソコンに秘密情報文書や個人情報をデータ保存することは禁止されているという。(産経新聞) - 2月23日16時29分更新
メール問題は民主党が落し前をつけて、早く普通の国会審議に戻るべきだ。
自衛隊の暗号、監視活動の記録、戦闘訓練の計画表などが、ネットに洩れた。重大な「国家機密」ではないか。
このようなことをトップで報道しないマスコミもダメだし、下らないメール事件で、国民の目を逸らそうとする与党もけしからん。
永田はさっさと出てきて土下座してクビ。
前原も責任を取って辞任。
早くメール騒動を済ませて、「4点セット」や本日の自衛隊情報流失が日本国に与える危険の大きさなどを調べ、
如何なる対応策を採るのか、内閣は説明して欲しいし、それを求めるのが立法府の本来の仕事だろう。
2005年02月23日(水) 「特ダネは、やはり気持ちいい。」 (テレビ朝日のメルマガ) 他人の不幸で食っている人々。
2004年02月23日(月) 「安部被告心身喪失で審理終結…薬害エイズ」原告の無念さを思うと気の毒
2003年02月23日(日) 新保守主義者「ネオコン」がアメリカを牛耳り、世界を牛耳ろうとしている。今日、勉強した事。