JIROの独断的日記
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2003年02月23日(日) |
新保守主義者「ネオコン」がアメリカを牛耳り、世界を牛耳ろうとしている。今日、勉強した事。 |
テレ朝「サンデープロジェクト」がネオコン(Neo-Conservatism=アメリカの新保守主義)について、特集していたので、自分でも少しばかり、勉強してみた。
ネオコン。ネオ・コンサーバティブ。新保守派と訳されている。圧倒的な軍事力を背景にアメリカの民主主義を世界に広げるべきだと考える、超タカ派の集団。
チェイニー、ラムズフェルド、パール軍事政策委員長など、多くのネオコンがブッシュ政権に参加していて、ブッシュが対イラク攻撃にこだわるのは、ネオコンに「洗脳」されているからであると思われる。
なかでも、「ネオコンのプリンス」と呼ばれる、リチャードパール軍事政策委員長は「アメリカが911テロにやられたのは先制攻撃をしなかったからで、イラクに対しては今度こそ先制攻撃が絶対必要だ」という過激な思想の持ち主である。
彼らはユダヤ系アメリカ人で、イスラエルが中東の覇権を握るべきだ、と考えている。中東で問題が起きるのは民主主義が根付いていないからで、中東平和を実現するためにはイスラエルが中心となり、フセイン政権を打倒するのが第一歩だという。
民主主義という大義名分を掲げているが、ネオコンはイラク攻撃をしやすくするために、911が起きる事を事前に知っていて、あえてそれを放置したといわれている。恐ろしい連中である。また、イスラエルが無垢のパレスチナ人を殺害する事を支持している。全然民主的ではない。
彼らは知能が低いのでは無く、むしろ、高度な教育を受けた知識層ではあるのだが、あまりにもその思想が独善的である。 ネオコンは、「アメリカ式」民主主義を世界に広め、世界の覇権を握ることがアメリカの使命であり、そのためには他国の政権を倒す事も許される。アメリカは超法規的存在なのだと考えている。彼らが当面支配下に置きたいのは中東だが、アジアに関しても介入するつもりでいる。東アジアや北朝鮮も一応抑止力を行使するが、それでもダメならば政権交代だ、と主張する。
ネオコンを放っておけば将来アメリカはとんでもない事になる、と危惧するリベラルなアメリカの知識人(ユダヤ系を含めて)もいるのだが、なにしろ現政権に食い込んでいるので、今までのところ、ネオコンの思惑通りに事が進んでいる。
以下は、私の感想。ユダヤ人があまりにも長く世界中で迫害されてきた反動で、このような「超タカ派イデオロギー集団」が誕生したのではなかろうか。「アメリカの民主主義が絶対でそれを世界に広めなければならない」、などという身勝手な論理に世界が承知するわけはない。このまま行けば、アメリカは世界の偽善者として国際的に孤立するだろう。
だから、日本も安易にアメリカ支持を打ち出すべきではないのである。
但し、勿論、全てのユダヤ人がネオコンな訳ではなく、多くは平和を希望している。それは理解しておかないといけないだろう。
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