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2005年08月26日(金) |
金融都市東京もテロ標的 アルカイダ計画と仏判事←小泉さん、「テロには屈しない」でしょ?自分は死なないものね。 |
◆記事1:金融都市東京もテロ標的 アルカイダ計画と仏判事
【ロンドン26日共同】フランスの国際テロ捜査の第一人者、ジャンルイ・ブリュギエール予審判事は26日付の英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、国際テロ組織アルカイダが東京、シンガポールなどアジアの金融センターに対するテロ攻撃を準備していると警告した。
同判事は具体的な根拠は示さなかったが、「この地域の国、特に日本が標的にされる可能性があったことを示す複数の情報がある」と語った。
イラクに自衛隊を派遣している日本がテロ攻撃の対象になるとの見方は従来もあったが、テロ捜査のベテランの警告だけに、各国の治安当局は警戒強化を迫られそうだ。 同判事によると、シドニーも標的の一つ。(共同通信) - 8月26日11時0分更新
◆記事2:<テロ幹部>フランス人デュモン被告、12月に初公判
【パリ福島良典】日本に潜入していた国際テロ組織アルカイダの幹部とされるフランス人リオネル・デュモン被告(34)の公判が今年12月5日、仏北部ドゥーエの重罪院で始まる。
同裁判所が25日、毎日新聞の電話取材に明らかにした。判決言い渡しは12月16日の予定。
デュモン被告は仏北部ルーベを拠点に活動していたイスラム教改宗者の犯罪集団「ルーベのギャング」の主要構成員。
96年の現金輸送車襲撃、警官殺害などの罪に問われ、01年10月に被告欠席のまま無期懲役の判決を受けている。逃亡していたが、03年12月、ミュンヘンで逮捕された。(毎日新聞) - 8月26日10時33分更新
◆コメント:小泉首相や日本の殆どのひとにとっては他人事(ひとごと)なのでしょうね。
アルカイダは、日本政府が自衛隊のイラク派遣を決定した2003年末、「自衛隊が一歩でもイラクの地に足を踏み入れたら、東京を攻撃する」との声明を発した。
アルカイダによるテロは、今まで起きていないが、だからといってアルカイダ、又はイスラム過激派がテロを諦めているわけではないのは、ロンドンのテロを見れば明らかである。
あれは、イギリスがアメリカを支持して大勢兵隊をイラクへ送り、イラク人を殺傷した事に対する報復である。
イラク戦争で米国を支援するのはブレア首相だが、イギリス一般市民は、何万人もが毎週末、トラファルガースクウェアで反戦デモを繰り広げていた。
ヨーロッパの他の国々でも同様だった。
しかし、イラクないし、イスラム社会から見れば、英国は全体として「敵」だったのだ。時間の経過は関係がなかった。
ロンドンテロはイラク戦争開始(2003年3月20日)から、2年4ヶ月以上も経ってから、実行された。
犠牲になったのは、イラク攻撃を決定したブレア首相でも政府高官でもなく、戦争に反対していた、一般庶民であった。
◆日本は武力を行使してはいないが、アメリカの味方であるという一点で、イスラム原理主義者やアルカイダから恨まれている。
アルカイダや、イスラム過激派が、こんな遠くの日本までやってきてテロなんか出来る訳がない、と考えるのはあまりにも楽観的にすぎる。
記事2を読めば分かるとおり、日本に潜伏しているアルカイダが実際にいたのである。
また、日本の自衛隊は、武力を行使していないから、米国や英国ほど恨まれていないから、まさか本当にテロリストが標的にするはずがない、という考えも甘い。
日本でテロを実行すれば、「直接武力を行使したわけではない国ですら、テロに狙われる」というショック、恐怖感を世界に与えることが出来る。
世界中に「恐怖による」混乱をもたらすことは、テロリストの望むところである。
◆東京が狙われるとは限らない。
ファイナンシャルタイムズのインタビューを受けたフランスの諜報専門家は、東京の金融センターが狙われやすいといった。
そういわれれば、日本政府や国民の警戒心は東京中心部に向いてしまう。
だが、予想通りにテロリストが動く保障は全くない。フィナンシャルタイムズの記事を逆手にとり、日本に潜伏しているテロリストが狙う場所は他にもいろいろある。
例えば、新幹線。
タバコの箱ぐらいの大きさのプラスチック爆弾があれば、飛行機を墜落させることができるそうだ。
新幹線は誰でも簡単に中に入ることが出来る。
200数十キロで走る新幹線にプラスチック爆弾を仕掛けられたら、目も当てられない。
また、日本の原子力発電所は警備が甘いので有名である。
原発を襲って、水槽に入れている使用済み核燃料を、空気に晒せば、強い放射能をまき散らす。
放射能は風に乗って、遠くまで拡散する。要するに核攻撃を受けたのと同じ事になる。さぞや、ガン患者が増えるでしょうね。
◆そうは言ってもやはり、東京は一番危ない。
私は、フランスの専門家が、テロの標的になりやすいと指摘した、東京の真ん中の金融街の辺りに勤め先がある。
他人は大げさだと笑うかも知れないが、一昨年、テロの警告があったとき、私は万が一を想定して遺書を書いた。
自分はイラク戦争の前から、イラク戦争には反対していたし、イラク戦争を日本政府が支持することにも、自衛隊をイラクに派遣することにも、一貫して反対してきた。
だが、運が悪ければ、一環の終わり。The end. だからである。
小泉首相は、テロなどより、郵便局が大事だろうから、多少国民が死んでも、例の如くバカの一つ覚えのように、「テロには屈しない」と言い続けるであろう。
そういうことを言えるのは、自らは絶えず厳重な警護に守られ、何処にあるのか良く分からない首相官邸にいれば、安全だからである。
古今東西、生命の危険に晒されるのは、戦争に反対していた、市井の一般人である。
という次第である。
念のため、再び遺書を認(したた)めておくとするか。
2004年08月26日(木) ヴォーン・ウィリアムズ(作曲家・英国)「グリーンスリーヴズによる幻想曲」英国音楽緒論 /地球近傍天体
2003年08月26日(火) 「弔事は全てに優先する」、ということぐらいは知っていてほしい。「村八分」は何故「八分」なのか。