DiaryINDEX|past|will
2005年06月25日(土) |
米で2例目のBSE感染牛、追加検査で確定 ←1種類の検査で「米国牛肉は安全」と言っていたアメリカ。日本は3種類の検査を併用。 |
◆記事:米で2例目のBSE感染牛、追加検査で「クロ」確定
米農務省は24日、米国で2頭目となるBSE感染牛の発生が確認されたと発表した。
この牛はいったんは陰性と判定されたが、日本や欧州が採用する高精度の検査で陽性となり、英国の検査機関が最終的に感染を確認した。
米農務省は今後、BSEの検査方法の精度を日欧並みに高める方針を表明し、「生後20か月以下の牛肉に限っている牛肉の対日輸出再開交渉には影響はない」としている。
しかし、米国式の検査で陰性と確認された牛が“逆転陽性”となったことで、米国産牛肉の安全性への懸念が高まるのは確実。早ければ8月と見られていた日本の米国産牛肉輸入再開がさらに遅れる可能性も出てきた。(読売新聞) - 6月25日12時18分更新
◆コメント:検査に2週間もかけるなよ。それも、英国に検査を依頼しないと、結論が出せないのか?
あのねえ。「新たなBSE感染牛」の疑いを米国の農務省が発表したのは、6月10日なのです。結果が出るのに2週間もかかった。しかも、アメリカは自国の検査では陰性か陽性か判断できず、英国に依頼した。それも随分お粗末だと思いませんか?
米国は、世界最大の牛肉生産国で、最大の牛肉輸出国なのだから、当然、BSEの検査法に関して、世界で最も信頼性が高くなければならない。
下手をすりゃ、他国民をクロイツフェルト=ヤコブ病(現在、治療法無し)にしてしまうかも知れないのだから、当然だ。
◆コメント2:BSEの検査法には、主に3種類ある。日本は全て実施している。
BSEであるかどうか判定す検査方法には、少なくとも3種類ある(他にも有るのかもしれないが、そこまでは、知らん)。
それは、次の通り。
- ウェスタンブロット法:電気泳動によって検体に含まれる全ての蛋白を分子量によって分離した後,抗プリオン蛋白抗体により異常プリオン蛋白を検出する。異常プリオン蛋白と正常プリオン蛋白では分子量が異なるので,分子量の違いにより擬陽性を排除できる。一度に検査できるのは数検体。
- 免疫組織化学検査:通称,免疫染色。固定,薄切した組織を抗プリオン蛋白抗体により染色する。プリオン蛋白が組織中に存在する様子を観察できるため,組織所見との関連を見ることができる。
- 病理組織検査:固定,薄切した組織を染色して鏡検する。組織病変の有無を確認する。
日本は、2001年の全頭検査開始当初から、この3種類の検査を全ての牛肉に実施して、3種類の検査のどれか1つでもひっかかったら、「BSE陽性とする」という、最も厳密な方法を採用してきた。
◆コメント3:米国は「BSEの検査方法は1種類(一回)で十分だ、と言っていたのだ。」
米国は、昨年から日本に対して「牛肉の輸入を再開しろ」としつこく迫っている。
しかし、米国は、今まで、「免疫組織化学検査」しかやっていなかったのである。
それでは危なくてしかたがないから、日米協議において、日本側は、「せめて、ウェスタン・プロット法も実施せよ」とアメリカに要求したが、アメリカ側は譲ろうとせず、「免疫組織化学検査は、国際的に認められた『ゴールド・スタンダードだ』などとほざいていた。
◆コメント4:昨日になったら、急に言うことが変わったアメリカ。
ところが、今回、2頭目(2頭目の訳がないけどね)のBSEが出たら、米国農務省は、これからは、ウェスタン・プロット法もやる、と言い出した。
今まで自分たちが言っていたことを忘れたふりをして、
「免疫組織化学検査にウェスタン・プロット法を追加することは、両方の検査で確認するという『世界的潮流』に沿ったものだ」
というステートメントを発表した。
私は、アメリカ人は、いくら何でももう少しフェアになることを期待していたが、やはり甘かった。
アメリカ人は、「今までの我々の主張は誤りだったことを認める」と言えばいいのに、絶対に言わない。
だから信用できない。
◆コメント5:「我々は過ちを犯した」と絶対に言わずに世界に迷惑をかけ続ける、米国という国家。
話は逸れるが、イラク戦争も同じだ。
あれほど、「大量破壊兵器の脅威」を強調し、イラクには絶対に大量破壊兵器といって戦争を始めておいて、結局大量破壊兵器は全く見つからなかった。
この戦争のおかげで、世界がどれほど迷惑したか分からない。
にもかかわらず、世界に対して謝罪しない、この傲慢さ。
私は、ジョージ・ブッシュを絶対に許さない(まあ、先方は痛くも痒くもないでしょうがね。そういう問題じゃないんだよ)。
◆コメント6:要するに米国は米国牛がBSEに感染している可能性が高いと知りつつ、日本人に食わそうとしていたのだ。
アメリカは、そもそも、ネイティブアメリカンを惨殺して成立した国家で、要するに白人のアメリカ人は皆、人殺しの子孫である。
だから、不思議ではないのだが、奴らは、BSEに感染しているかも知れない肉を、そうと知りながら、平気で日本人に食わせようとしていた。これは、レイシズム(人種差別主義)の現れである。
尤も、公式の外交協議でそのような情緒的な発言をしても意味がない。
とにかく、「貴国は、検査結果により、急に検査方法を増やすなど、食品管理体制に問題があり、日本国としては牛肉の輸入を再開することなど、もってのほかだと考えている」とはっきり伝えるがいいだろう。
役人さん、頑張れよな。
2004年06月25日(金) 「イラク同時テロ 死者100人超す」 早く自衛隊を撤退させるべきだ。
2003年06月25日(水) ウィ―ンフィルに日本人が入団!信じられないほどの栄誉。