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JIROの独断的日記
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2005年06月26日(日) [米BSE2頭目]「輸入再開の議論は粛々と進めよ」(読売新聞社説)←読売の論説はこれほどバカだったのか?

◆記事:[米BSE2頭目]「輸入再開の議論は粛々と進めよ」(読売新聞社説)

 

 米国内でBSE(牛海綿状脳症)に感染した2頭目の牛が確認された。

 しかし、日本が検討中である米国産牛肉の輸入再開問題に、直ちに影響する事態とは言えまい。審査を担当する食品安全委員会の専門家グループは、粛々と議論を進めるべきだ。
 米国での最初のBSE感染牛は、カナダから輸入されたが、今度は米国生まれの可能性が高い。カナダと米国の牛肉市場が密接な関係にあることを考えれば、米国生まれの感染牛が出ることは、ある程度予想されたことだ。しかも、8歳を超える高齢の肉牛である。

 日本が輸入再開を認めるかどうか検討しているのは、20か月齢以下の若い牛が対象だ。

 米国側は、対日輸出分については、20か月齢以下であることを保証し、BSEの原因となる異常プリオンがたまりやすい脳や脊髄(せきずい)など特定危険部位を完全に取り除くことを約束している。

 そうであれば、日本側の輸入再開の条件は、基本的に満たされている。

 米国の2頭目の感染牛は、昨年11月に簡易検査で陽性となった。確認検査に回したところ、その時は「シロ」と判定された。その後、米農務省の内部監査局の勧告で再検査し、日本や欧州で実施されている「ウエスタンブロット法」という高精度の手法で調べた。

 その結果は陽性で、英国の専門機関の検査で最終確認された。

 米国の確認検査に問題があることがわかり、米農務省は今後、日本などと同じ手法で検査する方針を示した。正しい判断と言えよう。BSE汚染がどれだけ進んでいるかを正確に知ることが、対策の第一歩となるからだ。

 精度を上げれば、感染牛の確認数が増えることが予想されるが、肝心なのは、危険な牛肉を市場に出さないことだ。米国でも、特定危険部位を除去する対象の牛を広げることなどが、消費者の信頼を高めるのに重要だろう。

 日本では、2001年9月に初めてBSE感染牛が見つかって以来、全頭検査が行われてきた。これまで450万頭を検査し、20頭の感染を確認した。

 最も若い感染牛が21か月齢だったため食品委は先月、20か月齢以下の牛について、検査しなくても問題はないとの報告をまとめた。全頭検査という、世界でも異例の措置を解除するのは当然だ。

 国際的には30か月齢以上の牛をBSE検査の対象とするのが普通だ。日本の検査対象を世界標準にそろえることも、今後の検討課題である。(2005年6月26日1時53分 読売新聞)


◆コメント:こんなバカが大新聞の論説なのか。

 

 読売新聞は、米国で2頭目のBSEが出たが、米国産牛肉の輸入に向けて議論を続けるべきだ、と言っているのである。

 開いた口がふさがらない。信じられないほど、バカ。

 

米国の確認検査に問題があることがわかり、米農務省は今後、日本などと同じ手法で検査する方針を示した。正しい判断と言えよう。BSE汚染がどれだけ進んでいるかを正確に知ることが、対策の第一歩となるからだ。

 何が、「正しい判断と言えよう」だ。バカ。

 今まで、アメリカは、問題がある検査法しか施していなかったのに、「米国牛肉は安全」と言い続けてきたことに対して、この読売論説委員は何も言及していない。

 次は日本の牛肉検査体制について述べた、この一節。

 
最も若い感染牛が21か月齢だったため食品委は先月、20か月齢以下の牛について、検査しなくても問題はないとの報告をまとめた。全頭検査という、世界でも異例の措置を解除するのは当然だ。


 「世界でも異例」なら、解除するのは当然なのか?

 世界で異例であろうがなかろうが、厳密な検査を施して、何が悪い?全頭検査を続けることのデメリット(簡単に考えられるのは、手間とコスト)があるのか?何も触れていないではないか。バカ。

 そもそも、「今まで、BSE感染が確認されたもっとも若い牛が生後21ヶ月だったから、20ヶ月以下は検査しなくても良いだろう」という論理がおかしい。素人が考えても非科学的だ。

 「今まで感染が発見されたもっとも若い牛が生後21ヶ月である」ことは、「今後20ヶ月未満で感染牛が発見されない」ことを何ら保証しないではないか。19ヶ月がいずれ見つかるよ、きっと。

 次。

 
米国側は、対日輸出分については、20か月齢以下であることを保証し、BSEの原因となる異常プリオンがたまりやすい脳や脊髄(せきずい)など特定危険部位を完全に取り除くことを約束している。


 めまいがしてきた。読売はアメリカが平気でウソを付くことを経験から学んでいないのか?

 第一、アメリカの畜産業は、個々の牛の月齢を正確に把握できていないのだ。

 日本のように、一頭ずつ記録を取っていない。
 従って、厳密には、牛の月齢は分からず、肉質から、月齢の近似値を「推定」しているにすぎない。20ヶ月未満の肉牛である保証は何処にもないのだ。

  驚くべき事に、この社説は更に愚かしい主張をしている。

  国際的には30か月齢以上の牛をBSE検査の対象とするのが普通だ。日本の検査対象を世界標準にそろえることも、今後の検討課題である。


 アホ、バカ。まぬけ。 読売は、「国際的には30ヶ月齢以上の牛をBSE検査対象にするのが普通」だから、日本もそれに合わせるべきだ」というのだ。

 わざわざ、検査基準を甘くして、リスクを増大させる必要がどこにある。

 実際に21ヶ月の感染牛の例があったという「歴史的事実」は、「世界の常識が必ずしも正しくない」ことを何よりも雄弁に物語っているではないか。国際的といわれるとすぐ参ってしまう。「ガイジンに弱い日本人」のレベルだぞ。これは。

 こんな奴を論説にする、読売ってのは、その程度か。
 社説など、真面目に読むことがほとんど無いので、これほどバカだとは、知らなかった。


2004年06月26日(土) イラク復興支援と言っているのは、小泉君だけだよ。
2003年06月26日(木) 技能五輪国際大会、日本勢「金」6個で3位 昨日に続き、いいニュース。

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