永遠の絆を奪り還せ!8 のチャイナストリート・ミニコントです。ネタバレ注意!
「マドカちゃんは、奪り還す。士度と約束したんだ」
「・・・・・・」 <白紋、銀次に惚れたか?> 無限城、東南ブロックのチャイナストリートの先を見据え、銀次が誓うように静かに言った。 それを無言でじっと見、縄で拘束された捕獲状態の白紋が返す。 「やられるね」 「いや、大丈夫」 「いや、絶対やられるね」 「いや、絶対大丈夫!!」 銀次と白紋のやりとりから、ちょっと遅れる蛮に気づいて銀次が振り返った。 「・・・何やってんの? 蛮ちゃん?」 「お・・おい、あれ・・・」 蛮がそう言った先を見ると、巨乳の美少女が3人、客引きのように通りの横でなまめかしいポーズを取っている。 「い〜い乳だ。いや実に・・」 蛮がさも嬉しげに言った途端。 ズゴォンッ! 蛮の後頭部は、銀次の手に突如現れたハンマーでしたたか殴られていた。 「あにすんだ、テメー!!」 「マジメにしましょう。マドカちゃんの一大事なんですから!! たしかにカワイイ女の子ですが!!」 恐ろしくもデカイ顔のタレ銀に押されて、一応、蛮がフォローに回る。 「ジョークだよ、ジョーク・・ でもあの乳は揉まれるのを待ってるぞ?」 「本気で怒るよ?」
<ここから、妄想炸裂>
「ったく、いちいちチチぐれーで、うるせーんだよ。だいたいテメエ、ここんとこ、なーんかやたらとオレに態度デカかねえか?」 「蛮ちゃんが、マジメにやってくれないからでしょ!」 「マジメにやってやってんだろーがよ、こんな無限城くんだりまで来てよ。ちょっと、チチ見たぐれーで文句抜かすな!」 逆ギレ発言に、銀次がちろっと蛮を睨む。 「蛮ちゃんはね・・!蛮ちゃんはね!! この大変な時に、マドカちゃんの奪還と、女の子のチチといったいどっちが大事なんだよ!」 「・・・・・・・・チチ」
しーん
「〜〜〜〜あーあ、そうですか、わかりました!! そうだよね、蛮ちゃんは士度の依頼なんかより、チチの方が大事なんだよね!」 「って、オメーなあ。冗談だっつってんだろ!」 「いいよ、もう! だいたいにして、今だに気乗りしてないみたいだし、なーんかオレが頼んだから仕方なくって思ってんでしょ!」 「んなこと言ってねーだろが!」 「もお、いっつもチチ、チチって!」 「なんだ、テメエこそ、女のチチを目の敵にしやがって!? チチに罪はねえだろが!」 「ないけどさあ、蛮ちゃんのそのこだわりがねえ・・!」 「しつけーなあ! 悔しかったら、テメエもでけえチチになってみろ!!」 「・・・!」 蛮の一言に、銀次がぐっと口をつぐんだ。 「テメエの、筋肉しかねえ、真っ平らなムネさわってたって、面白くもなんともねえんだよ!」 尚も追い打ちをかけるような蛮の毒舌に、銀次がフイと蛮から背中を向けた。 「・・・あっそ」 「あ゛?」 「わかったよ! 蛮ちゃんがそんなに言うんなら・・!」 なんとなく、ちょっと語尾が震えたりしているような気がして、さすがに言い過ぎたかと、蛮もちょっと声を落とす。 「・・・そんなに言うんなら・・あんだよ・・」 「・・わかったよ、よーくわかりました! 蛮ちゃんは、男のオレなんかより、いいチチしてる女の子だったら誰でもいいんだよね!!」 「そんなこと言ってねーだろが!」 怒鳴りつけて、背後から腕を取るなり、銀次がそれをばっと振り払う。 「離してよ・・!」 「んだよ、いい加減にしろよ! テメエ」 「もういい・・! 蛮ちゃんなんか、大嫌いだーー!!」
ぴきーん
「だ・・・・・」 だいきらい・・・・って。 さすがの蛮も、ショックで固まる。 「もう知らない!」 その間に、銀次はとっととストリートの向こうへと走り出してしまっていた。 「ちょっ、ちょっと、ちょっと待てえ!! おい、嬢ちゃんはどーすんだ! オイこらああ! 戻ってこい、銀次ー!」
行ってしまった銀次を呆然と見送って、蛮がやっとして我に返ってぼそ・・と呟いた。 「ったく、あのアホ」 「あーあ、かわいそーに・・」 縛られたまま肩をすくめる白紋を、蛮が思い切り不機嫌に振り返る。 「テメエなんぞに同情されたかねーわ!」 「テメエに言ってんじゃねー。あのカミナリのニイチャンのコトだ! ちらっと見えたけど、泣いてたぜ・・」 「う・・」 「あんな可愛いのに、何が不満かねー、アンタ」 責めるように言われて、さらにうっとなる。 「んだよ、別にテメエにゃ関係ねえだろが! ボケが! 第一、なんで泣かなきゃなんねーんだよ! チチ見るくれえで、何でそんなに」 「・・・アンタら、デキてたんだな・・」 しみじみ言われると、返答に困る。 毒蜂に続いて、こんな三下にまでバレてしまうとは・・。 「・・・・・・・・だったら、何だ」 「そりゃあ泣くわなー。あんな、でりかしーのないこと言ってちゃ」 「・・・・・だから、あんだっての!」 「オトコにチチはねーからなあ。いづれ、自分よかオンナの方がいいって言われんじゃねーかって思ったりすんじゃねーのかなー」 白紋のコトバに、蛮がはっとし、いきなりだらだらと汗を流しだした。 「・・・・・・・そ、そんな、あのアホが、そこまで思うたぁ・・」 「追いかけなくて、いいのかねえ」 「べ、別に! どうせ、すぐに反省して帰ってくるにちがいねえ!」 「ふーん・・・。でもあのニイチャン、東ブロックに向かってったぜ?」 「そ、それが、どーした」 内心焦っているのが見え見えの蛮に、今までの仕返しよろしく白紋が楽しそうに言う。 「知らないのか? 東ブロックってのはなあ、ヤミ医者が多いんだ」 「・・・・だから?」 さらにぼたぼた汗を落としている蛮に、にやりと笑う。 「性転換手術とかを、安くで引き受け・・・・」 「銀次ィイイイィイイイイイーーーー!!!!!!」 コトバの終わりを待たずに、凄まじい早さで突進していく蛮を、白紋がぼーぜんと見送った。 「早ぇな・・・」
「ところで、オレはどーなるんだ?」 1人、チャイナストリートに残された白紋は、巨乳の美少女を前に、ぼけ〜っとその場に立ちつくしていた。
「それにしても、あのカミナリのニイチャン、可愛かったなあ・・・v」
END
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今日(1/22現在)発売のマガジンを読むなり、感想よりも先に書いてしまったミニコント? 白紋は絶対銀次に惚れたと見た・・!(おい) 妄想炸裂する前までは、ちゃんとマガジンのそのままの抜粋です。 その後は、ひたすら暴走でした・・。 いや、本当は銀ちゃんはいなくなったりせず、蛮ちゃんといっしょに巨乳の美少女に鼻血出したりしてましたけど(笑) なんか、「銀ちゃんが蛮ちゃんを(ハンマーで)殴ったあ!」というコトに驚いて、ついこんなSSに! 30分ぐらいで書けちゃいましたv 楽しかったv またマガジンを読みつつ、ネタがあったら、ミニコント(?)にしてみたいです。
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