|
|
2006年03月17日(金) ■ |
|
R.O.D(倉田英之) |
|
●読了:『R.O.D―READ OR DIE YOMIKO READMAN“THE PAPER”』集英社スーパーダッシュ文庫(倉田英之) 内容(「BOOK」データベースより) 東京、お台場、人の気配のない超高層ビル。香港から来た呉は稀覯本『黒の童話集』の取引を行っていた。相手の男は金髪のイギリス人。しかしその横には、鑑定人だという眼鏡をかけた東洋人の若い女が…。ボディチェックのため、女のコートの前を開けさせた呉は、言葉を失う…。コートの裏地にはやたらと内ポケットがあって、そこには、文庫本やら雑誌やらスポーツ新聞やらが突っ込まれていたのだった!史上初(?)の文系女スパイアクション発進。
続けてライトノベル。おもしろかった。冒頭が素晴らしい。
本が好き。 死ぬほど本が好き。 ページをめくると漂ってくる、かぐわしいインクの香り。 …(中略)… 手の中におさまる紙の束に、本物の宇宙をも凌ぐ無限が眠っている。私たちは、ページを開くだけで、その無限に飛び込んでいける。(p.10) "R.O.D"って何のことかと思ったら、"Read or Die"の頭文字だと。主人公は読子・リードマン、日英ハーフで"ザ・ペーパー"と呼ばれる「紙使い」の女性。ぶっ飛んだ設定、激しく勢いのある(ありすぎる)ストーリー。「本」とか「図書館」をテーマに、こういう風に遊べるんだなと驚いた。
|
|