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2006年01月16日(月) ■ |
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おまかせハウスの人々(菅浩江) |
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●読了:おまかせハウスの人々(菅浩江) ≪出版社 / 著者からの内容紹介≫ あるのだろうか??理想の家族、心安らぐ家 私たちは、「家族の肖像」を、どんな色に染めようとしているのか。近未来の日常を描く待望の作品集。 「純也の事例」里親制度でやってきた純也は従順で賢く、夕香は親子ごっこに溺れてしまった。純也は、ユニバーサライズ分科会の早期返還の対象となり、別れの日は意外に早くやってきた……。 「ナノマシン・ソリチュード」小枝子は、モニタに左手の小指を突っ込んでナノマシンのチェックをする。必死で働いてくれるものがある限り、孤独じゃない。サビシクナイ。 「おまかせハウスの人々」掃除、洗濯、買い物まで目配りのきいた全自動住宅に住むモニターたち。あとは「おまかせ」で幸せを手にいれることができる。多少邪魔くさくても設定をいじり直せば……。 ほか、菅マジックが冴えわたる6編収録。
面白くないので1週間以上かかってようやく読み終わった。近未来を舞台にした短編集で、ブラックでシュールな話が多かった。全体的に作者が登場人物を描く表現が無駄に意地悪い感じで、読んでいて気分が悪くなった。厭世的というか、ひねくれているというか、現代文明批評めいているというか。なんだかな〜。
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