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2005年08月24日(水) ■ |
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ラピスラズリ(山尾悠子) |
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●読書中:ラピスラズリ(山尾悠子) 『山尾悠子作品集成』より3年。不世出の幻想小説家がふたたび世に問う連作長編。全編書き下ろし。「銅版」「閑日」「竈の秋」「トビアス」「青金石」──五枚のイメージが綴る、人形と冬眠者と聖フランチェスコのものがたり。
あー、わかった。この本は確かに感想が書きにくい! 脈絡がないし、なんだか自分が理解できたかどうか自信がないというのが読後感。こういう本は、相性がすべてかもしれない。でも、本当に読んでよかった。 内容は「何枚かの絵があって、そこから湧き上がる物語を連作短編にまとめたもの」としか言いようがない。美術館で絵画を見ているような本。ストーリーよりも夢のような幻想的なイメージ(映像)と文章を楽しむ本。きれいだなぁ、いいなあ、美しいなあと思って浸る本(笑) 絵を見たときの感想なんて人それぞれだもんね。文章に懲りまくる所はブラッドベリを連想した。イメージの魔術師! ファンタジーというより幻想文学。で、かなり文学的な文章。美しい日本語に浸りたい方も一読の価値有りかな。
山尾悠子作品集成(山尾悠子)(¥9,240)を注文してしまった。これも図書館にあったけど、厚さ5〜6センチ位?のかなり読み応えありそうな短編(中編?)集。装丁がとっても素敵なので欲しくなってしまって、ちょうどアフィリエイトでもらったギフト券が1万円くらい残っていたのでエイヤッと。早く届かないかな〜。
●図書館本 酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸)
▲メモ 妖怪力=わからないものをざっくり掴む感性。@AERA8月29日号
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