|
|
2005年02月25日(金) ■ |
|
ユージニア(恩田陸) |
|
●読了:ユージニア(恩田陸) 出版社 / 著者からの内容紹介 あの夏、青澤家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。ある男の遺書によって、一応の解決をみたはずの事件。町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。 *公式サイト
あるひとつの事件を、色々な人の目から描いたミステリ。ちょっと【理由(宮部みゆき)】みたいな感じ。昔、青澤家という地方の名家で盲目の娘1人を残して親戚知人がそろって毒殺される事件が起きた。十年以上も経った後、関係者の1人がその事件についての本を書き、本はベストセラーになってマスコミを賑わした。それからさらに何十年も後の現在、事件の関係者たちが再び語り始める・・・。 今までの恩田陸の本のどれとも違う。こういう形の小説を試しに書いてみた、という感じか。それぞれの話は面白いけど、ストーリーらしいストーリーがないまま、語り手が細切れに次々変わっていくので読んでいて疲れる。本よりも、映画に向いているような映像的な話だと思った。
|
|