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2004年09月03日(金) ■ |
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Guards! Guards!(テリー・プラチェット)@127/355p |
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▲更新:【テリー・プラチェット著作リスト】を作りました。 ものすごく大変だった・・・(溜息)。こんな面倒なこと、好きじゃなきゃ絶対してない。原書ではなくて、現時点で最も入手しやすいと思われる版のアマゾン書誌にリンクしてあります。ハーパーコリンズ社のサイトにChapter Excerpt(冒頭の抜粋)があるので、そのうち(元気があったら)そっちにもリンクしようか。
●読書中:Guards! Guards!(Terry Pratchett)@127/355p ≫Chapter Excerpt 1章を読む もうすぐ半分。念のため書いときますけど、昨日の"Carrot←カカロット(悟空)説"はただのネタです。本気にしちゃダメです。【注釈プラチェット・ファイル Guards! Guards! : The L-Space Web】のインタビューに、ちゃんとその辺の突っ込みがあるので、正解はそちら。本書のキャロット君の名前は、プラチェット家の配線工事にきた電気屋のところの新米が赤毛でCarrotと呼ばれていたのが、何となく印象に残っていたからだそうで。*引用はイタリック体にして、ページ数は読み中の本のものに書き替えました。[p.23]"It wasn't only the fresh mountain air that had given Carrot his huge physique." Someone on a.f.p. asked Terry if the name or the character of Carrot was perhaps inspired by an old American comic called Captain Carrot and his Amazing Zoo Crew. Terry answered: "Never heard of it. The TRUE answer is that when I was writing the book an electrician was rewiring our house and the nickname of his red-haired apprentice was Carrot. It kind of stuck in my mind." でも、魔法使いの「見えざる大学」の図書館司書のオランウータンとキャロット君のシーンなんて、バブルス君と悟空にしか見えないんですけどー! きゃはははは! そのオランウータンの司書が、図書館から本がなくなっている(盗まれた)のを見つけるシーンは傑作だった。He turned a corner and there it was. The section. The bookcase. The shelf. The gap. There are many horrible sights in the multiverse. Somehow, though, to a soul attuned to the subtle rhythms of a library, there few worse sights than a hole where a book ought to be. Someone had stole a book.(88.p) 「宇宙には恐ろしい光景というものが沢山ある。しかし、図書館の繊細なリズムに慣れた者にとって、本があるべき場所に穴が開いていることよりも恐ろしい光景など、めったにあるものではなかった。」 ・・・そうなの、そんなにショックだったのね! ぶはははは! もう最高。外で読んでて、吹いちゃったじゃないか。いいねぇ〜。その後、このオランウータンの司書氏はキャロットが留守番をしている警備隊の事務所へ行って、「殺人よりも恐ろしいことが起こった」と主張してキャロットを慌てさせるのよ。
≪Watch, the Ankh-Morpork City アンク・モルポーク市軍・警備隊について≫ ▲役職 Commander(隊長?司令官?警察署長?)=1人 Captain(大佐、大尉、支部長、警部)=5人 Sergeant(軍曹、曹長、巡査部長)=10人 Corporal(伍長)=40人 Lance-Corporal(勤務伍長、一等兵) Constable(巡査) Lance-Constable City Militia(市民軍、民兵)=アンク・モルポーク市民が必要に応じて召集される。 *役職の日本語訳はよくわからない。たぶん英国の軍隊や警察組織をベースに訳せばいいんだろうと思うが。
▲組織 ◇The Night Watch : 夜間の街の警備 門の警備 ◇The Day Ward : 昼間の街の警備 門の警備 ◇The Palace Guard : 宮殿の警備 ◇The Cable Street Particulars : ケーブル・ストリート特別部隊) *The Night WatchとThe Day Wardは、夜明けと夕方に交代する *Particularsは元はエリート集団で、シークレットサービス(SS)と政府直属の調査機関を兼ねた存在だった。
参考文献:The New Discworld Companion(新版ディスクワールドの手引き) リンク:The Ankh-Morpork City Watch Pages. Roll Call Index Welcome to the Ankh-Morpork City Watch House
▲The Night Watchについて "Guards! Guards!"の時点で、キャロットが入隊したThe Night Watchのメンバーは合わせてたったの4人。 1, Samuel Vimes (Captain) 2, Frederick Colon (Sergeant) 3, Nobbs Cecil Wormsborough St. John (Corporal) 4, Carrot Ironfoundersson (Lance-Constable)
たった4人だけどきちんと階級分けがしてあって、"Captain"や"Sergeant Colon"という風に、名字の前につけて呼んでいる。警備隊とか警察というより、これは「軍隊」なんじゃないかな。初めの方でキャロットが「おまえ、何をやったんだ?」 ・・・つまり何か前科があって、その執行猶予でここに入らざるを得なかったんだろう? と聞かれるシーンがある。「志願して入った」と聞いて相手はみんなビックリするのだけど。なんで「警察」が前科者を?と思ったのだけど、軍隊ってことなら話はわかる・・・。
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