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2004年08月16日(月) ■ |
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麦の海に沈む果実(恩田陸) |
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●読了:『麦の海に沈む果実』講談社文庫(恩田陸) ≫感想はこちら 内容(「BOOK」データベースより) 三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。
おもしろかったー! 今のところ恩田陸ではこれがベストかな。【六番目の小夜子】や【球形の季節】でもお馴染みの「学校の中に鬼 / 魔女がいる」「学校そのものが謎を秘めている」というテーマの、一つの極という感じ。【三月は深き紅の淵を】を読んでないとピンと来ないところがあるから、始めての本にもいいかどうかは疑問だけど、「学園もの」と聞いてわくわくする人は読んでみて間違いないです。
読み終わってすぐ『黄昏の百合の骨』と『殺人鬼の放課後 : ミステリ・アンソロジー 2』を注文してしまった。恩田陸の本は今までずーっとブックオフで(100円か定価の半額で)買っていて、定価で買ったことはなかったんだけど・・・。『麦の海に沈む果実』は内容紹介を見た時から「これを読んだら、『黄昏の百合の骨』を即買いしちゃうだろうなー」と思ってたら、本当にその通りになって大笑い。まったくもう!
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