|
|
2004年08月13日(金) ■ |
|
月の裏側(恩田陸)読了 |
|
●読了:『月の裏側』幻冬舎文庫(恩田陸) ≫感想はこちら 九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく・・・。
これはホラーですね、完璧に。夏らしくて大変よろしい! テーマや雰囲気は【屍鬼(小野不由美)】あたりと同系列で、九州の田舎町・箭納倉(やなくら)の町の住人が「何か」に「盗まれて」、そっくり入れ替わっていく話。『盗まれた街』(ジャック・フィニィ)のオマージュとして書かれた作品で、恩田陸のファンにはあまり受けが良くないらしいけど、私はおもしろかった。
|
|