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2004年05月26日(水) ■ |
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The Sky So Big and Black(ジョン・バーンズ)読了 |
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●読了:The Sky So Big and Black(John Barnes) なかなかおもしろかった。後半、火星上で大事件が起きてから後は難しくてよく分からなかった〜。たとえば「記憶を消す」って簡単に言う(やる)けど、魔法でパッと消すみたいで何だかファンタジックだなァとか思ってしまったんだが・・・この感想って的外れ? 私が『軌道通信』が好きなのは、<さまよえるオランダ船>という世界がリアルに細かく描かれていて、そこに住む少女メルの語る「常識」がユニークで面白いからなのだけど、このThe Sky So Big and Blackでも同じことを思った。環境の厳しい火星上で移動生活をして暮らす少女テリ・メルとその父の日常生活が驚きに満ちていて、子供と大人の関係や奇妙な風俗習慣・・・どこか懐かしい感じもする不思議な世界でのドラマと冒険を、テリ・メルを通してのぞいたような感じ。 ストーリーはちょうど中間あたりで"Gather(集会)"の様子を細かく描いた後で、散り散りになった火星上の人々を試練が襲う。終わりの100ページほどはテリ・メルを中心にした少年少女たちのサバイバルになってしまってビックリ! しかも簡単にぽろぽろと人が死ぬしー!うわぁん! 時間軸も語り手もバラバラの場面がポンポン挿入されるので、(この辺は日本語なら気にならないんだろうけど)全体的に文章が読みにくかった。いまいち書いてあることを飲み込みきれなかった感じだけど、キチンと読めばもっと読みごたえがあったんだろうなぁ。
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