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2004年02月12日(木) ■ |
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Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@15章 |
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●読書中:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@15/27章 おっ、ニムさんが同じ本読んでらっしゃるみたいです。今日の日付のところ、同じ場所! Vevayが月の光を背に森の啓示を受けるところは確かに美しかった〜。本当に鳥肌もの。不思議な雰囲気?空気のにおいみたいなものが伝わってくるみたい。あとボーンが森の中で女王と会うところや、図書館のネペンスも良い感じ。 今、真ん中あたり。ネペンスとボーンたちトゲ文字を解読しようとする一派と、テッセラちゃんと魔女Vevayたち王国の幹部の話が混ざってきたみたい。AxisとKaneの話も気になる。表紙の女の人はネペンス? でももしかしたらKaneかもしれない・・・。けど、そうすると裏の馬に乗った女の人は誰なんだろう・・・。 話があちこちに飛ぶので、出来事の全体を多角的に描いている感じが強い。In the Forests of Serreもそうだったけど、人物ひとりひとりよりも全体の動きを上から見ている感じと、森という場所の魔力の印象が強い。The Forgotten Beasts of EldやWinter Roseなどはタイプが別で、女の子の一人称が連綿と続いて、主人公の内面がストーリーに深く関わってる感じなんだけど。ちなみにイルスの竪琴はその両方だったと思う・・・。
8章/魔法使いボーンが森の中で修行中、突然伯父ErminことThe Lord of Sealeが馬に乗って現われ、「こんなところで何してる」などと近況を聞かれる。伯父が帰った後、しばらくして池の向こう側から女の子が現われる。最初The Floating Schoolの新入生だと思って話をするボーンだが・・・(実は王宮を抜け出してひとりで散策中の女王だった)この辺、森の魔法が生き生きしてて不思議な感じ。森そのものが生きている、という表現がとっても上手い。
9章/魔女Vevayは風に不吉な匂いを感じて不安になり、森の中のThe Floating Schoolへ旧友のFelanを訪ねる。VevayはFelanに促されて古代の月のような色の象牙の床に月を背にして立ち、森からの啓示を受ける。Vevayは王宮の奥深く、絶壁の洞窟に眠る"The Dreamer"ことレイン初代の王Mermionが起きあがる姿を幻視する。
10章/ネペンスは茨のトゲのような文字で書かれた例の本にますます夢中になっている。ネペンスに気があるらしい同僚で研究者のLaidleyと協力して内容の解読を進める。Kaneはトゲ文字の本では女性だが、一般的な伝説では"Axis王の兄弟"と言われている。そこへボーンもやってきて、ネペンスがAlphabet of Thornに虜になっているのを心配して、自分や他の図書館員に本を見せるように言うが拒まれてしまう。
11章/テッセラ女王はVevayに伴なわれて、眠り続けているという王Mermionの洞窟を目指す。テッセラ女王は内心怯えて恐慌状態だったが、Vevayは容赦がなく、後戻りはできなかった。王の洞窟にひとりで入ったテッセラは、本当は女だった初代の王Mermionに"Thornに気をつけなさい。滅ぼされる前に滅ぼせ(Beware the thorns. They must be destroyed before they destroy us all.)"と言われる。
12章/AxisとKaneの話の続き。Axisが即位して王として他の国の姫と政略結婚しなくてはならず、KaneはAxisの側にいるために一計を案じる。王の結婚式の夜、自分をはるか遠い国Iliciaからの贈り物と称して、仮面を被った姿で王宮に入り込む(ここまでが7章)。Kaneは仮面を被った口をきかない王宮の魔術師として認知され、奇術で王妃や取り巻きや廷臣たちを楽しませながら、影でAxisの力となる。KaneはAxisの一番側にいて、影から王宮を見守り、Axisの伯父による謀反の企みを阻止し、戦いにも同行することに。Axisが本当に愛しているのはKaneただひとりだった。
13章、14章/ボーンは再び魔法で王立図書館のネペンスの部屋へ飛んで本のことを聞こうとするが、ネペンスは不在。トゲ文字の本もなかった。ボーンが学校へ帰るとVevayが待っていて、The Lord of Sealeの伯父ErminがFirst Crownに攻撃をしかけたため、ボーンは反逆罪で窓のない部屋へ拘留されてしまう。Vevayとボーンの会談。お互いに存在は知っていても、話すのは初めてのよう。Vevayはボーンから、森の中で女王に会った話(8章)を聞いて驚く。
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