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2003年12月28日(日) ■ |
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餅つき / 魔法使いになる14の方法(4話目まで) |
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▲餅つき 今日は毎年恒例の餅つきに参加しに親戚の家へ(餅つきは年の最後の週末と決まっている)。そういう家ってわりと。というとオフライン(リアル)では珍しがられるのだけど、オン(ネット上)では珍しくない?! うちも餅をつくのは機械で、人間がするのは餅を蒸かしたり丸めたりする部分。「丸餅」と、近所の和菓子屋に特注した餡子を使った「餡子餅」の2種類を作る。私は出来たてのお餅を食べるだけで、せいぜいやっても片付けくらいだが。ちなみにお雑煮は味噌、だけど噂に聞く「餡子餅入りの雑煮」はやったことがない。 バタバタしているところで読書をするのは集中力が要るので、今年は細切れでも読めるようにファンタジーの短編集を持っていった。
●読書中:『魔法使いになる14の方法』 創元推理文庫
*右の表紙は原書≫Wizards' Den: Spellbinding Tales of Magic and Magicians (Peter Haining・編) *"Wizards' Den"の続編にあたるアンソロジー≫Magician's Circle: More Spellbinding Stories of Wizards & Wizardry(Peter Haining・編)フィリップ・プルマンの"Dr Cadaverezzi's Magic Show"他、ジャクリーン・ウィルソン, ロアルド・ダール, ピーター・ビーグル, Terence Blackerなど。
児童書ファンタジー短編集の翻訳を読む。今日は4話目まで。ファンタジーの翻訳本を読むのは久しぶりかもしれない。どの話もなかなか面白くて読みやすいので良い感じ。表紙もおもしろいけど、1話ごと扉に描いてある絵が好き! 収録作品が「ファンタジー」というよりも、いかにも「これは児童書です!」という感じの話が多いのが私の好みと合ってて素敵だ。ハイファンタジー、エピックファンタジー、ヒロイックファンタジー方向の短編集はわりとあるけど、こういう児童書に偏ったアンソロジーが日本語訳されるのは珍しいと思うな。 この本が売れたら、続きの"Magician's Circle"も翻訳されるかなぁ。だといいなー。最近出たFirebirdも訳されると良いのに。でもハードカバーで出すのは絶対やめてね、ぜひ文庫本で頼むわ。短編集はただでさえ読む人が多くないのに、ハードカバーで出したらどうなるのよ。 以下、タイトル・冒頭の文章・一言感想を列記。
≪ドゥ・ララ教授と二ペンスの魔法 / E・ネズビット≫ ルーシーはそれはそれはよい子で、ハリーはそれほど腕白ではなかった――男の子にしてはね。もっとも大人たちは、彼のことをいたずらっ子と呼んでいるけれど! やっぱり子供二人の対比が、短い話の中でよく描き込まれてて面白かった。怪しさ大爆発のドロロ・ドゥ・ララ教授本人もナイスだけど、魔法! 魔法がああ言う形で出るとはね〜。
≪学校奇譚 / マンリー・ウェイド・ウェルマン≫ バート・セトウィックはキャリントン駅で列車を降り、しばしホームにたたずんでいた。ツイードの服を着た、正直そうな顔、かっしりした体つきの少年だ。 セトウィック少年が体験してしまった怪談話。日本の昔話にも同じようなのがありそうな気が。
≪悪魔の校長 / ジリアン・クロス≫ むかいの家に住む背の高い男が、バーナディンの家の外で、窓のはり紙をじっと見つめていた。 ん〜、カーニバルの前夜の雰囲気はよかったけど、ちょっと尻切れトンボで状況がつかみにくかった。長編で読みたかったかも。
≪ワルプルギスの夜 / ハンフリー・カーペンター≫ かわいそうなマジェイカ先生。ワルプルギスを離れてはじめての〈ワルプルギスの夜祭り〉の日だというのに、ひとりぼっちで祝う覚悟をしているとは。 おもしろかった。最初「ワルプルギスの夜」というのが何のことかわからなかったので、その重要性が理解できなかったけど、知ってみればなかなか。幽霊のフィル・スペクターがおっかしい!
▲リーダーズ英和辞典 【Walpurgis Night [Walpurgisnacht/ドイツ]】 祝日5月1日の前夜;ドイツではこの夜魔女がBrocken山上で魔王と酒宴を張るという。
▲ネットで百科 【ワルプルギスの夜】 ドイツの民間伝承で五月祭 (5 月 1 日) の前夜をいう。この夜,魔女たちの集会 (サバト) がハルツ山地の最高峰ブロッケン山で開かれ,魔王を囲んでの乱痴気騒ぎが繰り広げられるとされ,とくにゲーテ《ファウスト》における描写で有名である。その名は,ボニファティウスのドイツ伝道に従ったイングランドの修道女ワルブルガWalburga (?‐780 ころ) に由来する。ハイデンハイムの修道院長として活躍し,死後もその墓からにじみ出る油が病気治療の奇瑞をみせるなどした聖女ワルブルガへの崇敬が,キリスト教布教以前の地母神信仰と習合し,聖女の祝日の一つが 5 月 1 日であることとあいまって生じた伝承と考えられる。本来は五月祭の宵祭であったものが,異教的なものとしてその価値が減ぜられ,魔女や悪魔が跳梁する夜とされたのであろう。
<目次> ドゥ・ララ教授と二ペンスの魔法(E・ネズビット) 学校奇譚(マンリー・ウェイド・ウェルマン) 悪魔の校長(ジリアン・クロス) ワルプルギスの夜(ハンフリー・カーペンター) 暗黒のオリバー(ラッセル・ホーバン) さがしものの神様(ジョーン・エイキン) ダブラーズ(ウィリアム・ハーヴィー) 飛行術入門(ジャクリーン・ウィルソン) 中国からきた卵(ジョン・ウィンダム) お願い(ロアルド・ダール) 見えない少年(レイ・ブラッドベリ) わたしはドリー(ウィリアム・F・ノーラン) なにか読むものを(フィリップ・プルマン) キャロル・オニールの百番目の夢(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)
●読書中:The Fellowship of the Ring : Lord of the Rings 1(J. R. R. Tolkien)@Book2-3章(10章中) 裂け谷で会議が終わり出発も間近か、というあたり。すごーい、おもしろい! こんなにぶっ飛ばせるなんて気持ちいい〜! すごいスピード感で爽快!! FotRは前回にわりと詳しく読んだせいか、読み始めてみるとけっこう細部まで記憶が残っている。残り170ページ、明日には終わるだろう。
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