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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2003年11月10日(月)
黒鳥(マーセデス・ラッキー)@4/20章 / 鉄鼠の檻

●読書中:The Black Swan(Mercedes Lackey)@4章
>この本の「悪者」は、どうやらロットバルトひとりらしい
訂正。あれから怪しい人が次々と・・・。2章ではSiegfried(ジークフリート)王子と、その母が登場。ジークフリートの父親(王様)はとっくの昔に死んでしまっていて、母が代理で国を治めてきたという設定。思うに、ロットバルト男爵家と王宮は対比した関係にあるんだな。ロットバルト男爵家は極端な男尊女卑の世界、王宮は逆に女性が全権力を握っている状態。
ロットバルト男爵によると女性は卑劣で信頼を裏切るものなんだそうで、魔法で白鳥に変えてしまうのも、彼に言わせれば「姦婦に罰を与える」ってやつらしい。おかしなことに、ロットバルト男爵、娘のオディールが魔法を学ぶことを喜ばないくせに、家事に関係する魔法を使っている限りはなぜかご機嫌。極端にアンバランスな人という印象だ。
王子ジークフリートの母もかなりバランスの悪い人だ。権力主義者で女王という立場に執着があるので、実の息子に国の支配者の座を譲るのが嫌で嫌でしかたがない。それだけのために、息子を長年かけて阿呆に能無しに享楽的に育てて、駄目押しで操りやすい能無しの女を嫁にしようと画策中。ずっと権力を持っていたい、でなければ息子を亡きものに! ・・・すげえ母だ。
つか、このジークフリート王子もなんというバランスの悪い男だ!(笑)今のところ、私から見てまともっぽいのは主人公のオディールだけかも。あ、ストーリーはこんな風だけど別にドロドロのドラマという感じじゃない。サラッとしてて人物の描き方に距離感があるから、クセのあるキャラでも気持ち悪くなくて楽。描写がキレイで読みやすいし。

●読書中:『鉄鼠の檻』(京極夏彦)@450/1359p
何か濃ゆいものにハマりたくなったので、京極堂の妖怪シリーズ4冊目を読み始める。このシリーズは面白すぎて&濃すぎて、連続して読むと息切れがしてくるので、折を見て長期戦で1冊ずつ読むことにしたのだな。1300ページ以上もあると、すでに本というより箱!(^^; 450ページあたりまで一気に読んだけど、まだまだ起承転結の起と承の間くらい。
今回の舞台は箱根。山の中の古い温泉宿で、僧侶の死体がみつかった。そこから徒歩2時間ほどの山の中にはかなり大ーきなお寺があって、そこがポイントになるらしい。この寺、怪しすぎ! つか、今妹がハマリ中の『ざ・ちぇんじ』からの発想で、「寺(僧侶)=すみれ族」という発想が・・・・・・考えれば考えるほど怪しい寺だ。
今までのところで一番よかったのは、探偵・榎木津の登場シーン。げらげら笑ってしまった。