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2003年11月09日(日) ■ |
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龍使いのキアス(浜たかや)読了 |
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●読了:『龍使いのキアス』(浜たかや) アギオン帝国は、初代皇帝アグトシャルの夢の呪縛に300年もの間、苦しめられていた。モールの巫女見習いのキアスは、<呼び出しの儀式>に失敗し、神殿を出て旅をすることに。300年前の大巫女マシアンを探して旅を続けるうちに、キアスは自分の出生の秘密に近づいていき、やがて皇帝アグトシャルの秘密へ迫っていく。
あちこちで評判の良い日本人作家の書いた異世界ファンタジー、なかなかおもしろかった。話の舞台になる世界がとっても詳しく描いてあるのがいい。読み進むうちに色々な部族、宗教、国の歴史などが徐々に分かってくる。キアスが知り合う人たちが面白い・・・・・いくつもの宗派の巫女たち、部族・・・・・・気がついてみると、キアスは帝国の皇帝や「兄弟たち」などのお偉いさんたちともみんな知り合いになってるし。キアスもその一員である「モールの巫女」というのもかなり不思議な存在。同じ世界を舞台にした話があったら絶対読みたいんだけど。 ただ、ちょっと文章がこなれてない感じがして・・・・・・会話や説明文が分かりにくかったり、言葉尻に引っかかるのが気になったのは残念。キアスというキャラクターも、私にとっては最後まで「謎の人」という感じで、よく分からない存在だったな・・・。でも、そんなの気にならないくらいに一気に読んでしまったからいいか。
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