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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2003年09月27日(土)
サブリエル / 花火師リーラと火の魔王

●読了:Sabriel(Garth Nix)
 翻訳≫『サブリエル 冥界の扉 : 古王国記』
最初は何じゃこりゃと思ったけど、途中で王子様が出てきてから面白くなって、残りは一気読み。・・・面白かったんだけど、なんだか中途半端な感じがした。雪に閉ざされた国で死霊と戦う話なのでもともと設定が暗く、男性作家だから仕方ないかなとは思うけど、人や物の描写力・表現力がないというか・・・情感? 例えば「寒い」「雪が降っている」と書いてあっても、寒さがちっとも伝わってこないので、何か物足りない。ストーリーは面白いけど、ただそれだけなので「暗さ」がうざったい。スーザン・プライスの『ゴースト・ドラム』や、マキリップの『イルスの竪琴』も同じように暗くて雪国が出てくるけど、こういう文章力のある作家の本は、読んでいると肌に吹雪を感じるものだ。
「アブホーセン」というのはやっぱり位の名前で、サブリエルの家系に代々伝わる地位のこと。サブリエルの前の「アブホーセン」はサブリエルの父で、その前は父の伯母だったとか。同じように昔から続く一族が他にもあったり、古王国や冥界など、その辺の世界観はわりあいしっかりしている。
印象的だったのはアブホーセンの館! 面白い〜。流れる水は魔(死霊)を払うとかで、なんと館が川のど真ん中に立っているらしい! そっちの世界に敵が多いアブホーセンの家だから、絶対に安心できる場所が必要なんだろう。
英語は、単語が少し難しかった。京極の片手間に読んでたら、途中で分からなくなってしまって、翻訳をちらちら覗き見してなんとか終わりまで行った。続きは、どうしようかな・・・。
<続き>
2巻≫Lirael: Daughter of the Clayr / 『ライラエル 氷の迷宮 : 古王国記 2』
 『サブリエル』から14年後の古王国で、少女Liraelが主人公。サブリエルは王子と結婚して一男一女の母。
3巻≫Abhorsen

読了:『花火師リーラと火の魔王』(フィリップ・プルマン)
 原題≫The Firework-Maker's Daughter
プルマンの小品はどれも似たようなイメージの本が多い。
舞台設定がお決まり通りで、昔話(童話)っぽく始まって予定調和的に終わる、「面白いことは面白いけど、メインディッシュには物足りない感じ」の作品。これもまったくそんな感じ。これはまぁ舞台がジャングルっていうのが、少しものめずらしくはあるけども。
主人公の「リーラ」は英語では"Lila"なんだけど、これは読み方によっては「ライラ」とも読める名前。『黄金の羅針盤』シリーズに出てきたライラは"Lyra"だからスペルは違うけど、この2人は「プルマンの2人のライラ」なんて呼ばれる、と聞いたことがある。

<内容>
ひとりで一人前の花火師になって、おとうさんを負かしてやる。見てて! リーラは花火師の資格を得るため、「高貴硫黄」を得るために家をとびだして火の魔王ラズバニの住むメラピ山を目指しましたが…。ユーモアあふれる元気いっぱいの冒険物語。