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2003年09月26日(金) ■ |
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魍魎の匣(京極夏彦)読了 |
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●読了:『魍魎の匣』(京極夏彦) は〜、おもしろかった。1000ページもある超大作だけど、読み始めたらあっという間! このページ数で洋書なら半月はかかるよ。とても面白かった。
・文庫版シリーズの表紙はどれも良い(怖い。この人形、専用に作ったのか? ・冒頭が印象的(小説からの抜書き、匣に入った娘を見るシーン。「不思議」「怖い」「気持ち悪い」を足して÷3 ・長いけど無駄がない ・京極の青さがなかなかグー ・関口はうざい(笑 この2人の、妙に通じ合ってるところが笑える ・榎木津は直感的な所が好き(「関君鳥ちゃん」に大笑い<じつは本当の名前を覚えてないんでしょ ・木場には絶対に幸せになってほしい。つかもう少し落ち着け(早いところ可愛い奥さんでももらって落ち着いてくれないと心配 ・久保は変(気色悪い ・美馬坂はわりと平気(嫌悪感はない ・陽子は何も感じない(魅力的がない
とてもとても面白かったけど、あえて難を言えば、やっぱり女性キャラだな。常連キャラを覗くと、女性がみんな狂い系。しかもそれがみんな周りに引きずられてるだけ、ってのがちょっと。 特に陽子! 重要なキャラクターなのに、この印象の薄さは何。等身大の写真が置いてあるだけみたいな、現実感の無さ。彼女ってつまり、何をしたわけ? 周りに流されて、言いなりになってただけじゃん! それまで必死で子供を守ってきた母親にしては、子供を大切にしてなさすぎ。普通に考えると、ああ言う場面ではもうちょっと能動的になっても良いと思うんだけどねぇ。「生きていてくれれば良い」って、それは違うでしょう。ああ言う状況で、彼女にとって一番が美馬坂だったというのも私は納得できないな。
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