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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2003年09月28日(日)
Jessica Haggerthwaite: Witch Dispatcher / ヴィラ・マグノリアの殺人

●読了:Jessica Haggerthwaite: Witch Dispatcher(Emma Barnes)
訳すなら「ジェシカ・ハガースウェイト : 魔女退治」? 
ジェシカは科学が大好きで、将来はノーベル賞科学者になりたいという小学生の女の子。ジェシカの母はもともと「魔女的なこと」が好きだったけれど、とうとうある日「私はプロの魔女になる!」と宣言して活動を開始。銀行に融資を頼みに行ったり、新聞に広告を頼んだり、町中にビラを貼ったり・・・ジェシカと弟は学校で笑い者になって友達をなくすし、失業中の父は母と大喧嘩をして出ていってしまった。私の家には魔女がいる。退治しなければ、私の家族は崩壊してしまう!


ダールの本(のQuentin Blakeの絵)に似た表紙に惹かれて、洋書バーゲンで思わず買ってしまった本。これはちょっと期待ハズレだった。ページ稼ぎだと思って最後まで読んだけど、できれば途中で読むのを止めたかった。
この話の「魔女」というのは、単に「非常識なこと」の比喩のようだ。おまじないとか、幸運のお守りとか、トマトを成長させる薬とかの「魔法」もいくつか出ては来るけど、話のメインテーマはあくまでジェシカと家族や学校の友達、先生との衝突。ジェシカの母というのは周りがよく見えない人で、ひとりで突っ走っては騒ぎを起こす。そんな母をなんとかしようとジェシカは駆け回るが、やることなすこと全て裏目に出てしまって・・・。

読了:『ヴィラ・マグノリアの殺人』(若竹七海)
おもしろくて、一気読み。基本ストーリーはコージーミステリーの定番から一歩も外れない、いかにも王道という感じ。謎解きも反則をしていないし、最初から最後まで安心して読めた。その辺にありそうな新興住宅地が舞台なので、余計に親しみやすかった。コージーミステリというと、海外もの、アメリカやイギリスの田舎が舞台のものが思い浮かぶけど、日本が舞台だとこうなるのか〜。おいしいレストラン、海辺のホテル、海岸、密室殺人、さらに日本の秋の風物詩・台風。舞台設定が上手くて・・・非常に、リアルな? ・・・というより、五感に訴える話だった。面白かったです。
それからちなみに、タイトルについて。本書のマグノリア(Magnolia 木蓮)。次作・『古書店アゼリアの死体』のアゼリア(Azalea アザレア ツツジ)。構想中だという3作目のタイトルは『ホテル・カトレアの醜聞』でカトレア(Cattleya 洋ラン)。「葉崎コージー・ミステリー」などより「若竹七海の花シリーズ」と呼びたいところだね。さらにちなみに木蓮の花言葉は「自然愛」・・・アメリカ合衆国で木蓮州(Magnolia State)というと、ミシシッピー州のことだそうだぞ。【花コレクション

<内容>
海に臨む小さな新興住宅地、ヴィラ・葉崎マグノリア。海まで徒歩30秒という立地の斜面に、10軒ほどの小さな一戸建て住宅が立ち並ぶ。交通の便がひどく悪い陸の孤島だが、海が好きでそれが我慢できる変わり者や、引っ越したくても引っ越せない事情のある者が多く住んでいる。
その空き家になった一棟で、死体が発見された。ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって―。粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作。


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『狂骨の夢』(京極夏彦) 妖怪シリーズ3巻
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