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『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)
【
冒頭の抜粋(英語)
】
【
レビューリンク
】
2003年08月14日(木)
■
ゴースト・ドラム(スーザン・プライス)/江戸破礼句・梅の宝匣(蕣露庵主人)
●読了:
ゴースト・ドラム : 北の魔法の物語(スーザン・プライス)
*表紙は原書、
The Ghost Drum(Susan Price)
<内容>
不思議な太鼓、ゴースト・ドラムの言葉を解し、ニワトリの足を持つ家に住む、若い女魔法使いチンギスが、ある日叫びを聞きつけた。叫んでいたのは皇子サファ。生まれて以来塔の小部屋に閉じこめられたきりだった…。荒涼とした北の国を舞台にくり広げられる、荒々しい魔法の物語。1987年、イギリス・カーネギー賞受賞作。小学校高学年から。
1年の半分が冷たく暗い冬だという、北国の昔話のような物語。暗くて冷たくて、分かりやすいハッピーエンドじゃないから好き嫌いが分かれそうだけど、グリム童話みたいで悪くなかった。暗くて血生臭いけど、童話って元々そういうものだし。物知りの猫が語る、という設定だから余計そう思ったのかも。
季節がずっと冬のままなのと、冒頭の文章のせいで、冬と雪のイメージが強烈。作者がイメージした舞台はロシアか東欧らしいけど、私は微妙に中国っぽいと思った。・・・国を挙げてのお妃探しとか、お妃選びの試験とか、皇帝がとっとと代替わりするところも中国の歴史を連想した。最終章の締めも発想が東洋っぽいような。
この本は"Ghost World"シリーズという続き物の1作目、と今調べて知って驚いてしまった。そうよね、確かにこれはここで終わるのは勿体無い。原書も入手困難だけど、カーネギー賞関連ならそのうちリプリントされないかな。
1、
The Ghost Drum
2、
The Ghost Song
3、
The Ghost Dance
【
スーザン・プライス公式サイト
】
【
スーザン・プライス作品リスト
】
●読了:
江戸破礼句・梅の宝匣 : 後期柳多留の艶句を愉しむ(蕣露庵主人)
江戸時代の川柳(艶句)を解釈した本。おもしろーい。あけっぴろげで大らか、というかどれもこれも見も蓋もない(笑
こういう本の後に
おちゃっぴい(江戸時代のラブストーリー&人情話)
なんて読んでると、もうおかしくておかしくて。ぷぷぷっ
●図書館(上の2冊をのぞく)
おちゃっぴい : 江戸前浮世気質(宇江佐真理)
盗まれた記憶の博物館 (上)(ラルフ・イーザウ)
サブリエル : 冥界の扉 : 古王国記(ガース・ニクス)
江戸の色道 : 性愛文化を繙く禁断の絵図と古川柳(蕣露庵主人)
The Little Man(Erich Kastner)
エーリヒ・ケストナー
『サーカスの子びと』
の英訳本。
▲
Howl's Moving Castle
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