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読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2003年07月08日(火)
The Order of the Phoenix 34-38/38章 ポタ5読了!

●読了:Harry Potter and the Order of the Phoenix(J.K. Rowling) 34-38/38章
あああ、読み終わってしまったー!(><。泣いた泣いた、今日読んだところはもう大変。「ホロリ」とかじゃなくて、目がはれるほど泣いてしまったー!噂通り「大切な人の死」があって、その人はハリーにも他の人にもファンにも愛されていた人だから、突然の死はかなりショック。その問題の場面は35章の最後なのだけど、その時点では何が起きたか理解できないで、後から真相が分かるにつれて、衝撃が第一波、二波、三波って具合にガンガンとショックが襲ってきた感じ。その辺りのハリーの煩悶は読んでてとても辛かった。最後の文章でハリーが微笑むところで、また涙がボロボロと・・・。
ハリポタは今ではファンタジーというジャンルのひとつの代表のように言われているけど、本当はファンタジーじゃなくても良かったんじゃないか、と今回始めて思った。著者が本当に描きたかったのは「ファンタジー的なもの」よりも、こういう人と人のぶつかり合いなのかもしれない。5巻はそれくらい、ハリー自身の人間くさい悩みや、人の心に重点が置かれていた。まずそこに根っこがあって、上にファンタジー的なものを乗せて、組み上げて行ったみたいな・・・。事件が息をつく暇もなく次々と起こるのは今までと同じだし、ホグワーツでの授業はいつにも増して忙しい。1年が終わってみたら、去年までよりもさらに重い荷物を抱えてダズリー家に再会しているという。続きが読みたいのはもちろんだけど・・・。

34, The Department of Mysteries
The Department of Mysteriesとは魔法省の中にあるセクションの一つ。ヴォルデモートはここに隠された何かを欲している、とハリーは毎晩夢に見ていた。ハリー、ロン、ハーマイオニー、ネビル、ジニー、ルナの6人は、Threstralに乗ってロンドンにある魔法省の一般用入り口に着き、ハリーが(7章で)ウィーズリー氏と一緒に魔法省に入った時の手順に従って皆をThe Department of Mysteriesに導く。あちこち探し回るがシリウスはどこにも居ない。ロンに言われて、ハリーは埃をかぶったガラス玉を見つけ、その横に自分の名前が記されているのを見て、止められるのを聞かずにガラス玉を手にする。と、それを待っていたかのように背後から「それを渡せ」と敵の声が響く。

なるほど、7章で魔法省を詳しく描写したのは、ここの伏線だったのか。

35, Beyond the Veil(ベールの向こうへ)
声の主はルシウス・マルフォイだった。ハリーが手にしたガラス玉こそが、ヴォルデモートが手に入れようとしていた問題の物で、Death Eatersはそれを手に入れるよう命令されているようだ。ハリーたち6人はすぐに戦闘体制を取り、DA集会での訓練を生かしてDeath Eatersと戦うが、3人ずつバラバラに引きはなされて追い詰められる。絶対絶命になり、ハリーがガラス玉を渡そうとした瞬間、The Ordersが助けに現われる。駆けつけたメンバーの中には、シリウスも居る(=シリウスはヴォルデモートに捕らわれていなかった)。The Ordersも加わって戦いの最中、ダンブルドアが登場。シリウスは(自分と血のつながった親戚でDeath Eatersの)Bellatrixとの戦いの最中に不意を突かれて倒れ、「ベールの向こう側」へ行ってしまう。

あまりに突然で、シリウスに何が起きたか色々と不透明な部分が残っているように思った。4巻でセドリックが死んだ時と違って、今回は"Beyond the Veil"というだけでしょう?? この突然現われたボロ布のベール、そのArchwayの先にはDeath Chamberがあるらしくて、つまりベールの向こう側へ行く=死ぬ、らしいんだけど。読んだ感じでは、世界と世界の狭間、奈落に落ちてどこかへ行ってしまったような印象。シリウス、本当に死んだの?? 遺体もないし、なんか信じられない・・・う〜ん。前後を読み直したけど、よく分からない。ここ、状況がちゃんと分かる人いたら教えてください。参考(ネタバレ注意)

36, The Only One He Ever Feared
シリウスの名前を叫んで、ベールの向こうへ追いかけて行こうとするハリーをLupinが抱き止めてArchから引き離す。ハリーに守護をつけておいて、ダンブルドアはヴォルデモートと決闘を初める。ダンブルドアが勝つが、最後に蛇の姿になったヴォルデモートはどこかへ逃れ去る。魔法省のど真ん中で戦っていたダンブルドアの周りに、魔法省の役人が集まってくる。ファッジを初め、今までヴォルデモートが蘇ったことを認めようとしなかった人々も、目の前で戦いを見せられてようやく納得した様子。喧騒を背景に、ダンブルドアは疲れきったハリーをPortkeyでホグワーツの校長室に送る。

ああっ、こんな時なのに私ってばLupin×Harryに激萌え〜。傷を舐めあう、ってのはありだわね!(ヤメロ)


37, The Lost Prophecy(失われた予言)
ダンブルドア、ハリーと一対一で事件の謎解き。2章でペチュニアの態度が豹変した理由、ハリーとヴォル卿の関係、シビル・トレローニーの予言について。
ダンブルドアが今年度中ずっと秘密主義的だったのは、ヴォル卿がハリーに強く影響を与えるようになったせいだった。ハリーの目がスパイとして利用されないように、できるだけ接触を絶ってきたのだ。それだけでなく、ハリーのホグワーツ入学以来ずっと、ダンブルドアはハリーの心を傷つけたくないあまりに、知らせるべきことも隠して来てしまったという。そのためハリーは自分の置かれた状況がつかめず、(シリウスを餌に)The Department of Mysteriesにおびき出され、不幸なすれ違いを繰り返した結果シリウスを亡くしてしまった。シリウスが死んだのは(ハリーに情報を与えなかった)自分のせいだ、とダンブルドアは疲れきった様子で語る。
ハリーが毎年必ずダーズリー家に帰らされるのは何故なのか? それは母リリーが、死ぬ前にハリーにかけた守護に関係がある。リリーが自分の血を通してかけた守護は、今もハリーと母の血縁、すなわちペチュニアの血の中に生きている。ハリーがたとえ1年に一度でも、ペチュニアおばさんの住む場所へ帰り、そこを「家」と呼ぶことが重要なのだという。ペチュニアおばさんのもとにいる限り、ヴォル卿はハリーに手出しができない。ペチュニアは(ハリーが赤ん坊の時の手紙で)このことを知っており、2章でペチュニアが受け取った吼えメール(UK版41p)は、ダンブルドアからだった(Remember my last=前の手紙を思い出せ?)。
ハリーとヴォル卿の関係。ダンブルドアがシビル・トレローニーと始めて会った16年前、トレローニーがトランス状態になって、Dark Lordと彼を倒す者についての予言をした。ハリーが落として壊したガラス玉、ヴォル卿が知りたがっているのはその時の予言で、ヴォル卿は最初の部分しか知らないけれど、ダンブルドアはその時全文を聞いたという。
1、Dark Lordを倒す者は(約16年前の)7月末生まれで、その親はヴォル卿と既に3度戦った人物。
2、Dark Lordがその者に(自分と)対等であるという印を与え、その者はDark Lordの知らない力を持つ。
3、Dark Lordとその者は戦って、どちらか一方のみが生き残る。

1に該当するのはハリー・ポッターとネビル・ロングボトムの2人だが、Dark Lordはハリーの額に傷をつけた=ハリーを選んだ。ハリーをグリフィンドールの監督生に選ばなかったのは、既に充分すぎるほどの責任を負っていると思ったからだと語り、涙を流すダンブルドア。


38, The Second War Begins
最終章、夏休みと次年度へ向けてのまとめ。学期末、浮かれ気分のホグワーツの中で、ハリーは予言のことを誰にも話せず、シリウスについて話すことも出来ずに孤独を抱えている。荷物をまとめている時、ハリーはトランクの隅から(クリスマス休暇の時)シリウスに渡された包みを見つける。すっかり忘れ去っていた包みを初めて開けてみると、そこには鏡が。手紙に、自分と話したい時はこのtwo-way mirrorを使えば話ができるとあった。この鏡に、もっと早く気がついていれば・・・!
ハリーは希望を抱いて鏡に話し掛けてみるが、シリウスは(もちろん)現われない。ニックに、シリウスはゴーストになって帰って来ることも出来ないと言われてさらにショックを受ける。そこへルナ・ラブグッドが現われ、静かに母を亡くした時の悲しみを語る。
ホグワーツ急行の中。ハリーはまだ落ち込んだままながら、少し落ち着いてきた様子で穏やかに周りと応対する。そこへ、Choが側を通りかかる。ハリーたちに色々起きていた間に、Choは既に他の男に乗り換えていて、もうハリーには見向きもしなかった。ハリーも何も感じない。キングスクロス駅に到着し、9と3/4番線からバリアの向こうに出ると、そこにはマグルの服を来たThe Ordersのメンバーが揃っていた。彼らが迎えに来たダーズリー家の3人に、くれぐれもハリーを宜しくと頼む(脅す)のを見てハリーは微笑み、プリベット通り4番地に帰ってゆく。