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2003年06月09日(月) ■ |
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死都日本(石黒耀)読了 / In the Forests of Serre@12/26 |
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●読了:『死都日本』(石黒耀) うおぉ、おもしろかったー!もー、お腹いっぱいで興奮状態。寝るのを忘れて読み続けてしまうなんて、1年半前に『十二国記』を読んで以来かもしれない。なだれのようにガンガン来るので、最初から最後まで反論をさしはさむ隙がない。「巨大噴火を完膚無きまでに仮想体験できる作品」と火山学者にまで推薦されていると知って呆然。 まず始まって早々にドッカーンと爆発して、その後はもう一直線。最初の大噴火の様子、その後に来る災害を延々と描きつつ、偶然火口付近にいた主人公の黒木(火山学者)の脱出行が展開される。平行して、日本政府と首相による被災地の援助、海外への対応、日本の未来予想図・・・。 やー、本当にすごい本を読んでしまった。今回は図書館で借りたけど、自分のが欲しいな。今は品薄らしくてあまり見かけないけど、そのうち買おうっと。
●読書中:In the Forests of Serre(Patricia A. McKillip)@12/26章 半分くらいまで来た。【Winter Rose】の題材がケルトの物語詩Tam Linなら、この本はグリム童話? 森の中の魔女の家が、どうも「ヘンゼルとグレーテル」に出てくるお菓子の家とダブっちゃって・・・。Toad云々は「かえるの王様」? Serreの王子がさまようところは、「ラプンツェル」で盲目の王子がさまようシーンみたいだ。 なにやらこう、そういう昔話の渾然一体としたイメージと、マキリップ独特の美しさ、綺羅綺羅しさが合わさっている感じ。面白い。
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