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『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)
【
冒頭の抜粋(英語)
】
【
レビューリンク
】
2003年03月23日(日)
■
ハリーポッター5巻の表紙/刺青の男(レイ・ブラッドベリ)読了
≪Harry Potter and the Order of the Phoenix≫
UKアダルト版がカッコイイ!!どうしよう、UK版と両方買っちゃおうかなぁ!(〃▽〃)
◆左からUK版(¥2,258)、UKアダルト版(¥2,258)、US版(¥1,777)
●読了:
The Illustrated Man(Ray Bradbury)
翻訳;
『刺青の男』
Excerpt(Prologue)
<内容>
性別不明の「私」が、全身に刺青のある男と知り合って話をする場面がプロローグ。その男は全身をフルカラーのイラスト(PBの表紙参照)に覆われていて、夜になると全部で18のその絵が動いて物語になるという。男の隣で横になった「私」は、彼の絵が動くのを見つめている。で、その18の話を綴ったのがこの本というわけ。
忘れた頃にまた読むのを繰り返して、ようやく読了。読み始めたのが2/12だから、40日もかかった!全身に彫られた刺青が動いて語った18の物語、という設定はユニークだし、個々の話も面白かった。でも関連がまったくない物語が18もあるというのは、英語の本としてあまり読みやすくはないね。1、2話ずつ読むのは楽しいけど、一気に読むのはちょっと・・・どの話も印象が似ているので、あまり一気に読むと「もーいい」となりそう(^^;
18の物語はほとんど未来の世界だけど、SF(サイエンス・フィクション)ではないと思う。枠や道具だけ火星、火星人、ロケットというSFの形で、描かれていることは人間対人間のドラマ、心の闇。星新一みたいな「一見明るく、実は真っ暗」「にっこり笑って刺し殺す」風で、個人名が出てこない、ずーっと「男」「女」「彼」「彼女」で物語る話がほとんどだった。
10話目に面白い本のリストがあったのでメモしてみる。
≫10話目:The Exiles「亡命者たち」
地球から火星に行く途中の宇宙船と、彼らを迎えた火星のものたちの話。話の中で出て来る禁書のリスト(のごく一部)というのが面白かった。万聖節が法律で禁じられ、クリスマスが廃止された年に燃やされた本だそうな。ホラー系統の名著がズラリ。
・
Tales of Mystery and Imagination:怪奇幻想小説集
(エドガー・アラン・ポー)
・
Dracula:ドラキュラ
(ブラム・ストーカー)
・
Frankenstein:フランケンシュタイン
(メアリ・シェリー)
ちゃんと読んだことないなぁ。
・
Turn of the Screw:ねじの回転
(ヘンリー・ジェイムズ)
読んだ。幽霊話。
・
The Legend of Sleepy Hollow:スリーピー・ホロウの伝説
(ワシントン・アーヴィング)
未読。ティム・バートンの映画
『スリーピー・ホロウ』
の原作。
・
Rappaccini's Daughter:ラパチーニの娘
(ナサニエル・ホーソーン)
多分読んだ。娘を改造して「毒女」にする話。
・An Occurrence at Owl Creek Bridge:オウル・クリーク橋(アンブローズ・ビアス)
未読。短編らしい。
・
Alice in Wonderland:不思議の国のアリス
(ルイス・キャロル)
大好きな本。ナンセンス文学の傑作。このリストにある理由が何となくわかる。
・
The Willows:柳
(アルジャーノン・ブラックウッド)
未読。
・
The Wizard of Oz:オズの魔法使い
(ライマン・フランク・バウム)
読んだ。アメリカの田舎娘が、竜巻に乗って魔法の国へ行く話。
・
The Weird Shadow of Over Innsmouth:インスマウスの影
(H.P.ラヴクラフト)
未読。リンク先の全集に収録。
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