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2003年03月22日(土) ■ |
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ヘンリエッタのいえ(エリザベス・グージ)読了 |
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●読了:Henrietta's House(Elizabeth Goudge) 詩人で放浪癖のある父親を持つヘンリエッタは、「祖父母」の元で養子として育てられている。話はヘンリエッタが「兄」のヒュー・アンソニー(Hugh Anthony)を駅で待っている場面から始まる。寄宿学校から帰ってきたヒュー・アンソニーは、誕生日にはピクニックに行きたいと言い、招待客たちと馬車に分乗して出かけることになる。アンソニーの要望により招待客は老人ばかり。話に夢中になるうちに、いつのまにか馬車が勝手な方向へ走り出して、全員が思わぬ冒険をすることに・・・。
「ヘンリエッタの家」というのは、ヘンリエッタが父と話していた夢の家のこと。ん〜、微妙。不思議な話だった。登場人物に老人が多くて、本のどこを取っても「老人と子ども」か「老人が2人」という組み合わせばかりなのが、なんとも言えない渋い味わい。(^^; 冒険の部分は夢と現実が混ざっている感じがして、読んでいて混乱した。ヘンリエッタの家も「全部夢でした」という落ちかと思って読んでいたら、全部現実だったようでビックリしてしまった。現実・・・あれが全部!? だとしたら、すばらしく荒唐無稽で規模の大きな話だが、私にはちょっとアンバランスで、消化不良な感じがした。妖精の国のファンタジーを書こうとして失敗したような、中途半端な世界という印象・・・私は【Linnets and Valerians】の方が好きだったなー。こちらはとことん現実世界。
●『魔女の隠れ家』(ひらいたかこ) ひらいたかこさんの画集、図書館で見つけたので借りてきた。この人の絵、好きなんだよ〜!こんなに高くなきゃ欲しいんだけど。創元推理文庫のアガサ・クリスティーの表紙も大好きだし。「魔女の隠れ家」は、マザーグースを絵で訳した画集。表紙は"The rose is red, the violet's blue, The mandrake's sweet, and so are you."の絵訳(?)だそうな。あっ、"Mary, quite contrary"って、『秘密の花園』に出てきた!そうか、silver bellとかcockle shellsってマザーグースだったのか。今ごろ気がつくし!(^^;
●買った 和書1冊¥540 『アタゴオルは猫の森 5』(ますむらひろし) 今日発売の新刊。4巻から続いてる「テルウテ編」と、湯煙森(ゆけむりもり)を舞台にした「湯煙釣り」を収録。湯煙森って本当いいところだなぁ。木から壁から、どこからでも温泉が沸く!(〃▽〃)
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