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2003年03月06日(木) ■ |
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ドリームバスター/のばらの村のものがたり |
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●読書中:『ドリームバスター』(宮部みゆき) 表紙左の少年がシェンで、右のスキンヘッドのオッサンがマエストロ(本名不明)ね。なかなかおもしろい。今、First Contactの途中・・・。100ページ弱の中編が3つ入っていて、オムニバス形式に話が繋がっている構成。この本の内容を知った時は、宮部みゆきがこんな話を!?と意外に思ったものだけど、彼女はゲーマーだと聞いて納得。 ストーリー展開やキャラの語りは、しっかり宮部節だ。肩の力を抜いて、楽しんで書いたみたいな印象・・・ええと、例えば先日読んだ『理由』は最初から最後までしっかりプロットを立てて、それに沿って書いたような気がするのね。でも『ドリームバスター』は、設定だけ作って、個々の悪夢のエピソードはその都度気楽に書いている感じ。枠組みがしっかりしていれば、夢の内容なんてそれこそなんでもありだから、書きやすそうだなぁ。その設定というのがかなり突飛で複雑なのだけど、実際にDBがやることはゴーストバスターズだし(頭の中でテーマ曲がエンドレス^^;)。この人の本って、冒頭がすごく上手だと毎回思う。今回もす〜っと話に入れた。さて、週末には読み終われるかな。
●読書中:The Complete Brambly Hedge(Jill Barklem) 『のばらの村のものがたり』というシリーズ全8作を収めたフルカラーの分厚い本、前から気になっていたので図書館で借りてきて読んでいる。かわいくて絵が素敵〜!気に入ったら、自分の本が欲しくなってしまった! 今、5話目のThe Secret Staircaseを読み始めたところ。ここ数日夢見が良いのは、これを寝る前に読んでるせいかも(笑) 1話1話はごく短いけど、こうやって全部集めてみると意外と読み応えがある。ストーリーは、野ネズミの一群が住んでいる村を舞台にした、四季折々のエピソード。春の話(Spring Story)ではウィルフレッド坊やの誕生祝いにサプライズ・ピクニックを企画したり、夏(Summer Story)にはポピーとダスティの結婚式、収穫の秋(Autumn Story)はベリィ摘みで、冬の話(Winter Story)ではなんと、ネズミたちが深く積もった雪の下にトンネルを掘って、家と家をつなげたり。楽しそう〜! あ、いわむらかずおの14匹シリーズと似てるかな。木の中にある部屋の構造をみっちり描いてあるところとか。単純に可愛くて素敵な本だけど、同時に家の内装や生活や、ストーリーがとっても英国っぽいのが面白い。こうしてみると、14匹シリーズって実はとても日本っぽかったのねー。「おじいさん」「おばあさん」が同居してるのが、そもそも日本の古き良きって感じだ。『のばらの村』シリーズはその点どこまでも夫婦が単位で、3世代同居の大家族じゃないんだな。
<収録作品>バラでも売ってる。 Spring Story / Summer Story / Autumn Story / Winter Story / The Secret Staircase / The High Hills / Sea Story / Poppy's Babies *アマゾン・コムで本の中が見られます≫Poppy's Babies
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