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2003年03月05日(水) ■ |
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ハンカチの上の花畑(安房直子) |
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●読了:『ハンカチの上の花畑』(安房直子) 郵便屋の良夫さんが、配達に行った先の酒倉のおばあさんからあずかった古いつぼ。その中には、菊の花から、おいしいお酒をつくってくれる、小人の家族が住んでいたのです。1枚のハンカチの上にくりひろげられる不思議な小人の世界を、あざやかに描きだすファンタジーの名作。 小さい頃に好きだった本で、懐かしくなって借りてみた。今読むと、なんて素晴らしくシュールで不思議な話なの〜! 「ハンカチの上に菊の花畑を作る小人たち」というのが映像的に面白い。小さい頃は、まず「お酒の味」というのを知らないから、「小人の作った菊のお酒」なんてもっと想像がつかない夢の味だったんだな。後半、小人の世界に入ってしまうところと、ハートの刺繍を見て気がつくところは、自分の大きさが変わるような気持ち。しゅぽ〜んと自分までハンカチの上の世界に飛び込んだような・・・。えみ子さんがどんどん禁止事項を破ってしまう所は今読むとちょっとワザとらしいけど。きれいで美しいけど、「怖さ」があるところがこの本の厚みだと思った。やっぱりいいなぁ、この本。買おうかな・・・。
●読書中:Wild Mountain Thyme(Rosamunde Pilcher) この表紙、素敵すぎ〜!!アマゾンの書誌画面は旧バージョン?になっているけど、版が変わったらしくて届いてびっくり! "Thyme"で花・植物名コレクション用に買ってみたのだけど、こういうのだとコレクションする甲斐もあるって感じだ。ピルチャーはまだたった2冊目なのでよく知らないが、12月に読んだ【Winter Solstice】は、癒しは癒しでもアメリカものによくある泣き落とし系とは全然違う、すごい本だった。厚みがあって、説教臭さの欠片もなく癒しに徹底していて、これはもう文学かもっていうくらい濃い。今度のは、ラブストーリーかな?
今さっき、1章が終わった所。放浪から帰ってきたOliver Dobbsという劇作家が、元妻(別れた後事故で死んだ)の実家に行くと、そこにはナニーと留守番中の我が息子トーマスがいる(ちなみに初対面)。知り合いだと名乗ってちゃっかり上がりこんだオリバーは、息子の絵本に「トーマス・アーチャーへ、2歳の誕生祝いに。おばあちゃんより」と書いてあるのを見て、ブッちぎれて「トーマス・アーチャーじゃない!トーマス・ドブスだ!」と息子を誘拐!(?)・・・ってアンタ、2歳のその時まで顔も見てなかったというのに(^^; それに、名前は他にどうしようがあったって言うの、と突っ込みたいのは私だけではないはず。
▲『エミリー・ザ・ストレンジ ちょっと変な女の子』 エメリーが、エミリーにタイトル変更!!それに伴って発売日が2/28→3/31に延期。 ≫こちら 2/18の日記参照。いやいや、嬉しいねぇ!!そうよそうよ、Emilyなんだからエミリーよね!!一文字といえど、名前はとっても大事、勝手に変えるのはよして欲しいわ。 【公式サイト:Emily: The Strange】
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