やさぐれ日記・跡地
アルティーナ



 What happened?

───11月10日、お昼休み。


「・・・あぁ」

近くのファミリーマートにお昼ゴハンを買いに入店したところで、『先客』がいた。

「おぉ、おはよう」
「おはようございます」

「今日もここにお昼買いに来たんだね」
「はぁ、今日『も』でゴザイマスね、ははは」

「え?」
「・・・いえ何でも。E先生こそ」

「俺は今日はオムライスだね」

左様で(、、


「眠そうだね○○さん」
「超絶・・・ではなくとっても眠いです」

学校へ戻るまでの短い道のり、短い会話。


「寝れなかったの?」
「・・・調べモノを、少し・・・してたら、眠れなくなって」

「そっかー、俺も最近眠れなくって。
さっきコーヒー飲んだところだよ。飲めないとキツそうだね」

「え?」
「昨日お茶した時に、コーヒー苦手って言ってなかったっけ?」




────11月6日夜、帰りの電車。

「・・・なかなか壮絶だったネ」
「あー・・・お酒の勢いもありますしね」

「ちくちく駆け引き&探り合いしてた気がする」
「びみょ〜にしてましたね、スリルありましたよ」

「だね。いっつ・すりりんぐ」


携帯のメール画面を見ながら、ちょっと溜息。

「○○さんは」
「うん」

「嫌なの?先生とドライブ」
「・・・嫌というか」

「楽しそうじゃないッスか」
「楽しそうだね、楽しいだろうね。きっと楽しいと思う」

「行って下さいよ、是非」
「・・・今夜飲みながら話してて、薄々感じたんだけど」

「うん」
「先生って、(中略)するような人ではないと思った」


返事のメールを作り終わって、一旦保存して携帯を閉じる。


「でしょうね」
「でしょ?だからターニング・ポイントになるよ」

「・・・?」




────11月9日、放課後。

「あとまだありますよ」
「まだあるの・・・」

一体何処からネタを仕入れてくるのか、
Nくんのゴシップ録は際限がない。


「E先生ネタとか」
「・・・何。(ぴー)ネタとか(ぷー)ネタとかなら知ってるわよ」

「違います違います、また別の」

つっかどれも知ってるのかよ(腐

「ちょっと待った、そういうのって誰から聞くわけ?」

先生自身がポロッと誰かに漏らす可能性は低い。

「ウチ(基本科)にSっているじゃないですか、そいつが結構そういうのに詳しくて」
「Nくんより詳しいってどういうことだろう」

「でーですね、話っていうのが」


かくかくしかじか。

「・・・・・・それも冗談でしょ・・・」
「まぢらしいッスよ」

マテ。

「それは」
「それは?」

「・・・トラウマになるわ」
「なってるでしょうね〜、怖くなって当然ッスよ」

「ホントにホント?」
「(略)らしいッスから」

「・・・・・・。いつの話?それは」
「2年くらい前らしいッスけど」


(、、 ・・・。

まんまみーや。




────11月6日夜、新宿。

「・・・っていうわけで、来月24日は門下生の発表会があるんだよ」
「へぇぇ、よりによってクリスマスじゃないですか」
「微妙ッスねー」

「ちょっとヤンナッチャウよね〜」

ご不満そうなE先生。

「○○さんはクリスマス何してるんスか」
「あ、私、25日に温泉行くんだーv 一泊一泊v」
「おー、羨ましいなぁ」

「マジッスカ、へー」
「IっちはOさんとデート?」 → 内心:(´ー`)

「はははは(←カラ笑い)何言ってるんですか、ありえないですよハハハハ」

「声が上擦ってるよ」
「だよ、Iっちw」

つっこみ、つっこまれ。
しかしココでIっちがこんなコトを言い出さなければ。

なければ。


「あ、そうそう、そう言えばですね、僕の祖母が────」
「え・・・・・・」

初耳、なのは当然だけど。

「おぉ、良いナァ、それ、何処なの?」

・・・ノってしまったE先生。
ぉぃ。
マテ。マッテ。マッタ。


こうして『例の計画』がスタートする。
全てはIっちの一言から。

いや、むしろ、キッカケのキッカケは私か・・・?





────11月9日、16時半。

「・・・・・・え?」

聞き直し。

「モンブラン、好き?」
「・・・えーと」


実は食べたコトないんです。ホントに。
あの、パスタっぽい見た目がいまいち。いまいち・・・

自分のお皿────ガトークラシックと見比べ。


「えーと、ですね、えーと」
「ここのモンブランは他とちょっと違うんだよ」

「えっ」


(、、 確かに見た目は違う

パスタっぽいのがグルグル巻いてない。
栗のような△の形で、表面はのっぺりしてる。


「・・・形からして違いますね」
「味も結構違うよ。食べてみたら?」

「は・・・」

「どうぞ。コッチの方、食べていいよ」


・・・先生、なんでそんなに天然・自然・平然なのかしら。




────11月12日、お昼。

「そういえば○○さん、最近声楽に興味をもったと聞いたんですが」
「あぁそーですね、かなりv」

「おぉぉ素晴らしいっ。どのテノール歌手が1番好きなので?」
「私はマリオ・デル・モナコですかねー。
あの『黄金のトランペット』は最高でありますっ。
Hくんは?」

「僕はステファノなんですよー」
「ジュゼッペ・ディ・ステファノ?」

「ですです」


( ´¬`)σ あの人も素晴らしいッ あの甘い美声ッ

「女を知り尽くしてます、って感じの歌い方ですよね〜」
「ははは、僕もそんな風に歌えるようになりたいですよ」

「そう言えば、E先生に貸して頂いたビデオの中に、
マリア・カラス(ソプラノ歌手)とステファノの二重唱がありましたよ」

「ま じ で す か?!」

「まじーです。<愛の妙薬>歌ってました」
「そそそそ、それわ是非聴きたいですね!」

(´¬`) 先生に許可もらって又貸ししましょうか?


「あとですね、バスティアニーニも歌ってました」
「おぉ!あの伝説のバリトン歌手ですかっ」

「残念ですよねー、40代で亡くなっちゃうなんて」
「ホントに。何歌ってました?」

「えーと<セビリアの理髪師>の『私は町のなんでも屋さん』だったか・・・」
「うおぉぉぉ!ぜっひ聴きたいですよ!!」


「あははは、フィガロフィガロフィガロ・・・」←謎
「そう、あの、フィガロフィガロフィガロ・・・」←謎

「あのスピードで噛まずに発音するだけでも一芸ですよね」
「全く同感です」


休み時間、オペラの話で思いっきりHくんと盛り上がってしまったワ・・・(*´¬`)

ちなみに名前が出てきた歌手、彼らの最盛期は1950〜60年代。
多くがすでにお亡くなりになっていて、当然、現役の歌手はいなーい。

『古き良き時代』って、よく言われるケド。
少なくとも声楽の世界では昔の方が、声楽家は身体を鍛え上げ、歌い込み・・・名歌手が多かったみたいだね。

現代では、“歌える歌手がいないから”上演されないオペラもあるらしく。
(上演されても質がアレだとか)

ちょっと、嘆かわしいよね。




────さて、今週は何が起こるでしょー。


2004年11月15日(月)
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