やさぐれ日記・跡地
アルティーナ



 ずっと欲しかったもの

刺激的なものばかり興味を惹かれた時期、
でもずっと心のどこかで安定ってものが欲しくてたまらなかった。

冒険心はあるのに二の足踏んでばかりいたのは、気が小さいから。

・・・のくせに、要らんところで冒険しちゃって失敗するのは、とても流されやすいから。

幸せ過ぎると不安だった。

絶望しか見えなかった時、生きることに執着してた。


今ならハッキリわかる。

何事も白黒つけてキチンとしておきたかったのは、
曖昧さに心地よさを感じなかったのは、
腹ばかり立てていたのは、

とても不安で、自信が足りなくて、臆病だったからなんだろう。

今ではグレーであること、曖昧さが絶妙に混じっていることを、むしろ楽しんだり面白いと感じてしまうことがある。

何かを強く「コレ」と決めなくても、まぁ、いいじゃないの。
そう思えることがある。

よくわからないけど、まぁ、いいじゃないの。
これ以上考えたって仕方ない。
いま自分がしたいことは、何なのか。

そう思うのって、別に全然悪いことなんかじゃないんだって、ようやく思えてきてる。


何が変わったのか、何が私をそうさせたのかと言われると困るけれど。
別に劇的に変わったわけではないと思う。

今だって、自信があるかと問われればそういうわけではないし。
不安だってそりゃー考えればキリがない。
勇気が出ないことだっていろいろある。

考え詰めて頭痛、となることも、昔ほどではないけどあるにはある。

でも、昔よりずっとシンプル。

無理で無謀な博打なんて、打つ気もない。
正直勝ち負けなんてどうでも良いけど、なんたって負けないことが大事だわ。

どうせ賭ける(懸ける)なら、相手も物事も時期も間違えたくないに決まってる。
無謀とわかってるなら、最初から賭けたりしない。
心が決まらないならもうそこまで。

タイミングを掴むのはどうしても苦手だけど、苦手なりにタイミングは読みたい。

かと言って、「絶対こうする」って決め過ぎるのも、重圧になる。
今まで何度も思ってきた。
特に恋愛。

この人を最後にしよう。

これを最後の恋愛にしよう。

この人とずっと一緒にいよう。

この人と一緒になれなかったら何もかも諦めよう。


そんなこと、決めれば決めるほど重圧になっちゃうものだと思い至ってからは。
そんな風に決めてはいけないな、と。

何故って、そりゃあ。
そう思ったって現実、そんな事実は覆されてきたのだから。

「現在」の決めつけは、「未来」に何の保障ももたらさない。

むしろ未来の決めつけなんて、そんなもの。


明日のことはわからない。 ←by林檎

そう思ってから、何だか気持ちが軽くなったかも知れない。
明日のことはわからない。
なのに何故だかより鮮明に感じられる、少し先の未来のこと。

諦めてはいけない。
でも、無用心に決意を抱くのも危険だ。

いま決めなくても、後でも決められることは後で決めれば良い。
覚悟を決めるべき時だと感じたら、決めれば良い。

決めたら、迷わないこと。
迷ったら、一旦休むこと。
休んだら、また前に進んで。

今は、それで良いと思ってる。
それが安定と言うなら、私が望んだ通りってことで。

今を楽しく、泣いたり笑ったりしながら少し先の未来に希望を抱いて、不安も悩みも乗り越えられない壁ではない。
面白いでしょう。
全ては自分次第、だもんね。

63548ねー。

2008年03月30日(日)
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