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■ 王女さま/ほねほね
プラリーヌにガレット・デ・ロワを買いに行く。暮れに見かけて、「シェルブールの雨傘」に出てきたあれだ、と思って、食べてみたくなったのだった。クリスチャンじゃない……どころではなく、さらにカトリック限定だけど、(既に書いたように)お正月気分の延長ということでまぜてもらおうというわけだ。 しかし今年ほど「去年今年」ってあっという間に過ぎ去るのね、と思ったこともない。何かをしてもしなくても時間は経つ。
お菓子は、アーモンドクリームの入ったパイである。カラフルなデコレーションがあるわけでなく、凝るとすればパイ上面の切り込み方(空気穴としての)になると思われるが、位置づけとしてはまさにまんじゅうや生菓子(大福)、どらやきの類に同じなのだろう。シンプルではあるが、 案外(といってはプラリーヌさんに失礼だが)おいしいね。 「うん(モグモグ)」 と言い合ったことだ。
丸いパイを4等分して、1切れずつ選んでいった。本式では、テーブルの下に子供が入り、テーブルの上で切り分けたパイをそれぞれ誰に与えるか、下から指示する、という趣向を取るらしい(どこかで読んだうろ覚え)。2人暮らしの拙宅では、後ろ向きになって適宜1切れずつ(後ろ向きのまま)指さして選ぶという方式にした。1回目ではどちらもフェーヴに出会えなかったが、2回目で私の方に入っていた。正確に言うと、2切れ目の方は明日食べることにしたので、どんなフェーヴなのかはまだ知らない。 フェーヴが当たった私はいちにち王女様になれるというので、金色の(紙で出来た)王冠をにわかに被ってみた。しかしいかんせん、食べ終わった時点で21時半くらいだったので、非常に在位期間は短いのだった。それに(唯一の)臣民は王女様に対し不敬な言動をはたらくしで、強大な権力の行使もかなわず。「食器を洗え!」とか言ったら言ったなのに、王冠被って舞い上がっているようではまだまだだ。 フェーヴどんなかな。楽しみだな。
それから今日は矯正なるものに行ってみた。あれは整体になるのだろうか、身体(骨)の歪みを矯正するという治療である。 いま、全く動けないとかそういうことではないけれど、面倒くさい細かい症状はいろいろいっぱい持っている。症状だけでなく、まっすぐ仰向けでじっとして寝ることができないとか(横向きになってえびのように丸くなって眠る)、首だけかくっと曲げて寝ころぶと楽だとか、どう考えてもおかしいと自他共に認めていた。それで、最近、人づてにいいらしいと聞いたところに行ってみたのだった。かなりはやっているようだった。 まあ歪んでいること間違いなしと思っていたが、やっぱり歪んでいた。骨盤はもちろん(!)ずれている。肋骨の高さも違った。まあ、完全にまっすぐな人なんているんだろうかとも思うが。私の場合は最近の話ではなく、もうずっと前かららしい。そりゃそうだろう、肩こりだけ取っても15年以上のキャリアだ(自慢にはならない)。1回行ったからといって完治するわけではないのだが、面白いので何回か行ってみようと思う。
肝腎の効果だが、確かに、肩が「軽い」じゃなくて「ない」んじゃないかという感覚を味わうことができた。それに、まっすぐ仰向けで寝ても違和感が少なかった(心がけたせいもあるけど)。 ちなみに、ボキッ!ゴキッ!痛ッ!とかいうのでは全くない。
難点は、家から遠いことと保険がきかないこと(これはまあこの種の療法の常ですが)。それから、はやっているのはいいんだけれど、本当に順番通りに施術されるだけという感じで、個人的なやりとりは求めるべくもないだろうなあというところ。患者の周辺から情報を集めていくのではなく、触って一発、というところが腕を知らしめる証拠でもあるだろうけれど。難しいものだ。 近くにもっと気軽に行かれてよさそうなところがあればそっちがいいなとも思う。というわけで継続して情報は収集中。
2004年01月06日(火)
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