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みんみん



 狼と羊とキャベツ

12月の連休に石垣島へ行くことになった。
母の知り合いの代理店の人を通してのツアーだが、参加人数は10人くらいで、時間も自由に使えるようだ。ツアーとしては非常にお得なものらしい。
さいしょ母は父と一緒に行こうと思って予定していたのだが、年末は忙しいかもしれないと父が言ったので、ならば、と私のところに誘いの電話が入ったのだった。
石垣島行くかもー、とりー氏に言ったら、ちょっと行きたいそぶりだったので(実はこんな態度は珍しい)、母にその旨伝えてみる。
母は賛成しつつも、3人一緒の部屋になるというのは気が引けると言った。
考えてみたらあんたたち新婚旅行にも行っていないし(なぜなら、りー氏が乗り気でなかったからだ)、いいよ、お母さんは何か考えるよ、と気をきかせてくれようとする。
いやでも元々は母が行きたかったわけだし、と考え、そうだ、りー母さんを誘ってみればいいんじゃない?と思いつく。りー母はあんまり遠出したことのない人なので、喜ぶかもしれない。
りー父に悪くないかという話もあったが、たぶん誘っても遠慮するに違いないだろうという結論に達し、早速りー母に電話した。結果はOK。

ということで2人の母とりー氏と私で石垣島へ行く・・・はずだった。

ここで再び父が登場。やっぱりおれ行けるかも、と。
えーっ。もうりー母に言っちゃったよ。
しかしせっかく行く気になった人にやめろというのはかわいそうな気がした。夫婦で行きたい気持もあるだろうし。でもりー母も楽しみにしているに違いない。
いいよお母さんたち(=私の父と母)とりーさんのお母さんと一緒の部屋にすればいいじゃない、と私の母は言った。部屋はいくらなんでもシングルということはないだろう。
母と一緒とはいえ、りー母は父と一緒の部屋はイヤでしょうよ。気をつかうでしょう、と私は言った(だって生活したこともなければ友達でもない異性なんだよ?)。いいよ私たちがりー母さんと一緒の部屋になれば。

ここまでくるとどうしてりー父が参加しないのかという話にもなりそうだ。
まあしかしりー父は緊張するたちの人なので、私の両親と一緒だと気が張ってしまうだろう。だからこれでいいといえばいいのかもしれない。

父曰く「りーさんのお母さん気を遣われるだろうなあ」。
そりゃそうでしょう。
私も自分のペースで動きがちだし、父の気まぐれも実のところよおおおく理解できるところがあるのだが、しかし、それは家庭内のみにしてほしいものだよ。人を振り回すから。

もちろん、りー母に「やっぱり父が行くと言いだしたので、4人で行くことにしてもいいですか?」と言ったとしたら、りー母の性格からして「もちろんどうぞいってらっしゃい」と言ってくれるに違いない。
しかしもし私の両親とりー氏と私という組み合わせで旅行をしたらどうなるか。それはそれで大丈夫だとは思うけれど、両親(特に父)と私のあいだのやりとりはきっとよりえげつなくなり(わはは)、りー氏はまあまあまあまあと言うしかなくなるだろう。それはちょっとかわいそうだ。私にとって私の両親は、言動パターンとその都度の気持を一致させられる−−要は勝手知ったる人たちであるのに対し、りー氏にとってはあくまでも他人だ。これはりー氏にとってはちょっとかわいそうだ。
というわけで、やっぱり5人で行くのがよかろう、と考えた。当初母が気にした、りー氏と私を一緒の部屋にしてやりたいという気持は反映されないぞ、と思わなくもなかったが、私はたぶんそのへん(どのへんだ!)はうまい・・・と思う。
だいたいみんな石垣島に行きたいと思っているんだから、行きたい人がみんなで行けばいい。

というわけで楽しみ。石垣島。

2002年11月06日(水)
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