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みんみん



 帰る日

いいお天気。風が強い。

叔母とCちゃんと一緒に宅急便を出しに行って、それから、めんたいこを買って送ってもらった。うちとりー実家とに。
それから秋月へお出かけ。名前がいいですな。
石垣の残る秋月城趾。郷土博物館では、秋月藩の歴史を知ることが出来る。九州は、山の中に少なからず小京都と呼ばれるような地がある。秋月もそうだし、他にも日田や吉井といった場所が思い浮かぶ(行ったことはない)。歴史があり、豊かな文化もある。話には聞いていたが、実際にその場所に行ってみると感慨というか説得力がある。
紅葉の時期で小さな町なのに人がたくさん。お昼になったので山菜葛うどん(おつゆがちょっとぬるかった。甘め)を食べる。それからさつまいもまんじゅう(ふかしたて)。叔母とCちゃんはよもぎの焼き餅。

帰りは最終のサンダーバード号です、とりー氏に確認のメールを打ったら、「MさんとFさんとうちで鍋をやることになったので、タクシーで帰ってきてくれると嬉しいんだけど、なんて」との旨、返事があった。
どうせ帰ったら宴のあとだけが残っているに違いない(明日はウィークデーだしね)。それはいちばんつまらんパターンではないか。
配偶者を置いて数日出かけるというと、たいてい、「(りー氏が)さみしいんじゃない?」と聞かれるのだが、そんな風では全くないりー氏。少しくらいさみしがってみせてもいいのに、ぎょうざやとんかつやラーメンの歌(留守の間、左記の品々が思う存分食べられるというココロ)をうたったりなんかして、その目の輝きはむかつくほど(笑)。

叔母の家を少し早めに出発。そのまえにパチリ。



ジュリちゃん。足がとっても細い。
保健所にいたのをいとこのY君がもらってきた。
子犬のころには、あんまり大きくなれないだろうと言われていたらしいのだけど、それなり普通の大きさに成長した。でも足が細いだけあって全速力で走ったりするとたいへん疲れるらしい。車酔いもするし、アトピーだし、押しの強い犬じゃないけれど、でも、叔母の家族に愛されている、とってもいい子。

ありがとう、またね。

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飛行機のダイヤと予約状況、および私の予定の関係で、帰りは博多からのぞみに乗る。京都で最終のサンダーバード号に接続。時間帯からいって乗り継ぎはたぶん最速(に近い)パターンだと思うが、それでもおよそ5時間半の長丁場。

博多まで出て少し買い物。
おみやげなどは既に宅急便で送ったりしたので、かなり身軽。化粧品などを見る。ロクシタンで、塗るタイプの口紅(軽めの色づき)とマッサージオイル(アロマテラピー的側面をもつ。リフレッシュのために)を買う。それからヴェレダのトライアルサイズの歯磨き(ソルト)。
本も少し買う。あと、食べ物(飲み物は持っていたので)。

今回の旅のお供(本部門)。

▼10月31日(木) 丸善@天神にて購入。
・長崎県高等学校教育研究会社会科部会編『新版 長崎県の歴史散歩』(新全国歴史散歩シリーズ・山川出版社、1989年)
# 旅の定番(本来はもっと早くに買って準備しておくべきだった。うっかり買い忘れていた)。
・『寺田寅彦随筆集』第2巻(岩波文庫、1964年改版)
・村上春樹『村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた』(新潮文庫、1999年)
# 以上2冊は猫切れへの処方として。村上春樹のほうはすでに単行本で読んだことがあった。しかし、猫好きを自認(他の人も猫好きだと認めるだろうな)する今改めて見ると、見え方が違う。

▼11月4日(月) メトロ書店@博多にて購入。
・南部和也・南部美香『ネコともっと楽しく暮らす本』(王様文庫・三笠書房、2000年)
# きりがない類の本。
・永江朗『インタビュー術!』(講談社現代新書、2002年)
# もちろん、タイトルはスタッズ・ターケルを意識しているでしょう。面白いし、よく整理されている。比喩があんまりうまくないところがぽつぽつ。
・木村聡『赤線跡を歩く2 続・消えゆく夢の街を訪ねて』(自由国民社、2002年) 
# 丸山遊郭跡を散策しそびれてしまったのだけれども。九州上陸記念に。
富山の遊郭についても項目が設けてあった。ひどい記事だったけど(と、りー氏と言い合ったことだった)。ひょっとしてりー氏が持っているのかも知れないと思いつつ買う。「2」は持っていないそうな。
こういう本を読むからといってこういうことを容認しているかというとちょっと違う。念のため。

京都で乗り換えたあたりで、叔母から携帯にメールが入った。
言葉と行間とを読む。うれしい。泣きそうだ。

じつはこの叔母は何か自分に通じるところがある、と私は勝手に思っている。姿かたちだろうか、性格だろうか、わからないのだけれどなぜかそう思ってしまう。だから言葉のひとつひとつが痛いときもある。
昔、叔父(この叔母の弟)に、「九州の姉にそっくりになってきたねえ」と言われたことがあって、いよいよそうなのかもしれないと思った(最近はまた少し違ってきたかも知れないけど)。

0時を少しだけ廻って富山に着く。

2002年11月04日(月)
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