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■ 長崎(その3=最終日・2日目)
朝。 まず、市内のカステラ屋さん・松翁軒に寄って、宅急便で送ってもらう手続きをする。 待っているあいだにお茶とカステラの試食が出てきた。ふつうのとチョコレートのと。しかし私は朝方はものを口にしたくないほうなので(特に甘い物を朝から食べるのは苦手)、ごめんなさい、今おなかがいっぱいで、でも後でぜひ頂きたいので包んでもらますか、簡単にでいいので、と、ずうずうしくもお願いする。 おいしいものを食べきれないという時、この手をしばしば使う。お店の人の気持をむげにしたくないし、後でだったら食べたいと思うから。
諏訪神社と博物館を廻って、昨日と同じ場所へ。 今日はさむーいので、昨日の朝買った使い捨てカイロを腰の後ろにぺたり。
お昼ごはんを食べて戻ったら、入口のところに猫が。 や、やっと会えた!
長崎市文京町の猫。
猫は人の多いところにいるせいか(そしてえさをもらうことも多いのか)、ニャア、と言いつつ近づき、撫でさせてもくれた。さっきのカステラをやってもよかったのだけれど、うむ、君の(なかなか栄養状態はよさそうな)身体にはあまりよくないよ、と思ってやめる。イジワルでじゃないんだよ〜。 するとさっさと退場。
牛みたい。
終了後、Tさんがやってきて「今朝、丸山で小さい茶色の猫ちゃんに会ったんですよ」と、デジカメ写真を見せてくれる。かわいい! それになにより街の風景によく似合っている。丸山遊郭のおもかげ(美輪明宏はたしか丸山の生まれですな)。 私はさっき牛猫を見ただけですよー、と、しばし猫写真の披露。傍らで今晩の飲み会の話をしている方々がいるにも関わらず。笑。
雨の中、市内電車にぎゅうぎゅう詰めになりながら、繁華街へ。 ぱぴさんに教えてもらった茶碗蒸しと蒸しずしのお店「吉宗」へ。今日も長崎に泊まるというS(C)さんを誘う。 ちなみに店名は「よっそう」と読む(「よしむね」と読むとパッパカパッパカいう蹄の音とともにテーマ曲が流れてきそうだ)。 小さなどんぶりにそれぞれ入った、茶碗蒸しと蒸しずしのセットを頼む。他に小鉢などがついている。程なくして運ばれてきた茶碗蒸しの具は、かまぼこ・鶏肉・あなご・麩・ぎんなんなど。蒸しずしの上には錦糸卵と鶏そぼろ、それから昔懐かしいピンク色した「でんぶ」。蒸すとお酢の酸味が和らいで、普通のおすしとはまた違った味。おいしい。 Sさんといろいろ話す。近況についてとか、それぞれが思うことなどについてとか。 ワルクチではないが、どうして、と思うことはある。その気持をどこかで消化/昇華させたい。別に言うことでもない。と思いつつ、たぶん何かを抱えてそれぞれいるような気もする。 自分の中にある「どうして」と思う気持は、時々、少し引いてしまう・歪んでしまう気持でもある。だからそれらを口にすることは、自分のあさましさに気づくことでもある。なんだかなあ、と自分でも思いつつ、少しそんな類の気持を話したような気がする。 まあ、それはそれでもいいか。
お店を出てお茶を飲んで「とても楽しかった」と伝えて別れる。 私は長崎駅から特急に乗って戻る。今回の長崎行きは行きも帰りも「白いかもめ」号だった。このシートがまた、すばらしいのだ。 叔母の家にたどり着いて、緑茶を1杯飲んで人心地になる。ただいま。
2002年11月03日(日)
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