昨日の朝は、早くから起きて(5am)予約していた場所へ車を走らせた。
市街を抜けて山奥へ一路。(自宅から1時間半程の距離である)
こんな早朝だというのに意外と車は多い。
まだ、早朝の部類に入らないのかもしれないネ。
そこは、サンドクラフトという砂の粒子を使って木や石、ガラスなどを加工させてくれるところだ。
一代で事業を興しボロ儲けをして早々に引退した主は、少々変わり者で「来者が増えると困るから。」と言う訳で、インターネットはもとより、街のタウン誌なんかでさえ宣伝しない。
ロッジが敷地内にいくつかあり、一見、ペンションにも見える。
そこは通りがかると大抵、くさりで封鎖されていていつ営業してるのかわかんないところだった。
先月にたまたま、主がいて伺ったところ「サンドクラフト主体の工芸教室を宿泊をかねて開いている。予約が要ります。」とのことだった。
一通り見学して、説明を受けた後、そこの本社に入会金とロッジや電力使用料をもって申し込みに行った。
さっそく昨日申し込んで1日真剣に作業してきたわけだ。 写真日記にも既出だが…
こんな物や… (お地蔵さん)
こんな物がサンドブラスターで出来る。 (菩薩像)
つまりは、高圧で砂の粒子を版の下地を貼った石に吹き付け、地蔵なり花模様なりの画像を浮き上がらせたり、逆に彫り込んだり… 色はあとから着色する。
もちろん、彫ることのできるのは石だけではなく…
木にも出来ますヨ♪ 特に、木は種類によって綺麗な木目が出てくるから面白い。
サンドブラスターは人間の皮膚とゴムは弾く特性があるので、ゴム手をつけて作業する。 ゴム手が無いと爪の表面が削れていって恐ろしいことに…。(笑)
旦那様の趣味の木工芸の切れ端で、こんな一輪飾りをつくって見ました。 (上記の木版の全体像です) ↓
透明のガラスが左側は磨りガラス風、それをそのまま圧力をかけ続けていると右側のように穴が開いてしまう。この強弱によってガラスに絵を描くそうだ。 サンドというくらいだから、砂(石の細かい粒子)だが、ジーンズなんかの脱色にはクルミの粒を使ったりするらしい。 あと鉛の小さな粒とか。サンドクラフトの素材によって、粒子の使い分けをするという。
主はとても人の良い明るいオッサンで、しいて言えば難点は蘊蓄が長いことか。(笑)
裏の清流に連れて行ってくれ、ワサビの茎やミョウガを取らせてくれた。 キノコや山菜の植林はもちろんのこと、上流にはヤマメや鮎の稚魚を季節によって放流しているらしい。
手前はσ(^^)私で、奥で洗い物をしてくれている婦人は、仏様の拓本や石地蔵などの売買の事業をこれから興そうとされる大阪の方です。
昨日はその大阪のおばちゃんと私達夫婦だけが作業をして、しかも大阪のおばちゃんは事業に使う石地蔵の石をひたすら選別し続けていたので、ほとんど私達夫婦の貸し切り状態だった。
入会金は最初だけだが、1日作業して電気の動力代、お借りするサンドクラフトの機材代、あと地蔵や菩薩、それから木版画のモチーフとなる画像(総てシールタイプになっていて、それを素材に貼ってサンドをかけるとサンドのはじく部分だけ残して画像になる。)のシール代とか併せて、最低一万円弱の費用がかかる。 シールは自分でデザインして発注をかけるとA2サイズで5千円〜だから、上手に割付しないと隙間が勿体ない。 …かと言って隙間なしにきちきちと画像を取るとマスキングするスペースがなくなってあとで苦労をすることになる。 宿泊費はしれているが、翌日も動力代などを請求されるからピンポイントで効率よく作業をして戻ってくるのが一番の得策といえる。(実際に雑貨屋さんなどを生業にしている人は、そうやって1,2時間のうちに作業して戻って行くらしい。)
趣味で遊び程度だと高価だし、遊びじゃないと売るのに在庫を抱えることになるので少々リスクを伴うが、なかには万単位の値段がついたりするから、うまいことすると上手いこと化けるのかも。
今日はとりあえず体験だけだったが、これから、どう作業していくべきか思案のしどころだ。
※ 残念ながら作業途中は撮影禁止なのです。U>ω<)ノ シッ!!企業秘密だそうな。
山の日暮れは早く、へとへとにくたびれて我が家へ急いでいる帰路、唐突に…
「(゜O゜;アッ! 今日、私の誕生日やん!!」(前日まで覚えていたのに!笑)
しまった!特別だった今日、1日損をした気分だ。(笑)
実は… ここ数年、自分の誕生日はおろか旦那様の誕生日でさえ、スルーする時が多くて、我ながら情けない。(笑)
帰宅してパソコンを立ち上げ、お祝いの言葉をいただいていたのには、なんだか妙に嬉しくて、どんな高価なプレゼントにも代え難いと思った。
そうして今朝…
ずーっとお布施をしたい!!!!!と思いながら修行僧の健脚に負けていた私は(笑)、やっとのことで「初・お布施」が出来て、嬉しさ倍増♪
急激に増えた我が家の「お地蔵さま達」が、呼んでくれたのだろうか。
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