結局、「京ことばの会」の代表先生に指名された私は不承不承、了解せざるを得なかった。
H瀬さんは隣で「あなたなら、ダイジョウブどす!」と力強く太鼓判を押して下さったが、ちょとちょと皆さん、人ごとだと思ってはいませんか?(笑)
わたしは、超・ど級の『内弁慶』であがり症なのだ。 小・中・高とさぼれるだけの学級発表会はさぼった。 音楽の時間のリコーダーのテストは、仕方なしに受けたが、震えながら吹いた。
自分でもおかしいくらいに舞い上がる。
今回、朗読の出前に指名されたので、ネットや図書館で「あがり症の克服の仕方」の文献を検索してみた。
「あがる」人とは、そもそも『先を読む』能力に長けている人だそうだ。
でも、頭が良いとは限らない。( -.-) =зフウー
きっと物事をネガティブに考える方に長けているのでは? 「失敗したらどうしよう。」とか「面白くなかったらどうしよう。」とか…。
実際、京ことばの会で皆で順繰りに課題を読み進めているうちに、 「あっ!今のところトチった。」と思った途端に、メロメロになってしまう。 立て直すのに時間がかかるときと、すぐに直るときとまちまちだ。
どうも注意力散漫なのかな?
えーい! しのごの…ゆうとられん。
とりあえず、トチるとそこからメロメロになってしまうという性質からしてトチらないように練習〃の繰り返し。まるで千本ノックのようだ。
『朗読』って師匠に言わせると「一般には黙読百回って言われているのよ。」らしい。(^◇^ ;) ほぇ〜
練習してもしても、不安が消えない。
…とうとう、丸暗記してしまうほどになった。
下記に私が試した(本から)あがらない方法いくつか…
★『あがる』というのは、すなわち“気”や“血”が頭に登ってしまって、血流が全部うえへ上へと集中していく
なので
☆血を下げてやれば良い。 とりあえず(食欲はなくとも)何か食べる。 しかも腹一杯食べる。 消化するのに血流が胃に集中し、血が下がる。
☆別の方法で血を下げる。 ジャンプを5,6回する。(人が見ていなければ四股を踏むとなおよいらしい。)
☆左右の薬指を指の根元から指先まで、しゅっしゅっとこする。(伊藤家の食卓でやって成功をおさめていたと本に書いてあった。)
以上をやってみた。
当日…
私の個人レッスンの師であり「京ことばの会」会長である師匠が一番さきに、まず1つ読み… 私が真ん中で「宗旦ぎつね」をやり… 他の京ことばのNPOの方が1つ読まれた。
他のNPOの女性が優しい方で「初めは誰でも緊張するのよ。私もそうだった。人という字を手のひらに書いて。皆はかぼちゃやじゃがいもと思いなさい。」 背中をさする勢いで、ずっと側で励まして下さった。
足が震えると困るから、イスを用意して貰い… 手が震えると困るから、マイクを持たず…
いつも「京ことばの会」で回し読みする時みたいに、『やけのやんぱち』で、怒鳴るように読み進めていった。
お年寄りの半分くらいは、認知がかっていらっしゃるのだろうか… 視線があっても反応がないのは少しさみしかったなぁ。 他に一部の方は手芸などをされつつ聞かれていて、気楽といやぁ気楽だ。
想像するに…
きっと向こうからは「じゃがいもが何か読んではる。」ぐらいに思われていたのかな?と思えるぐらいの反応の薄さだった。
一番最後に、京ことばの師匠が秀逸な紙芝居をされた時も同じような反応だったので、私の宗旦ギツネが面白くないわけではなさそうだ。ヾ(´ε`*)ゝ
途中、何かの宣伝カーに多少じゃまされたけれど、自分的には満足のいく仕上がり♪
あがって「何を読んでいるか。」わからないくらいヘロヘロになることはなかった。(^ー^* )
始まる前の「トンカツ効果」かな?(笑)
ものの本によると「食べてはいけない。」と「食べなさい。」「食べてから1時間はあけなさい。」とか諸説こもごもだけれども、私的には時間の概念はさておき、ガツガツ食べてから臨むのが一番かなぁ…と思います。(笑)
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