たまに、退職したインドネシア人のファ○マさんから、旦那さんの病状報告の電話が会社へあった。
この頃、ヒマな経理兄は、テレクラダッシュで電話を奪ってしまうのであるが(笑)、なぜか、ファ○マさんからの電話は、奪われたことはない・・・。
旦那さんは、意識が戻ってきたけれど、点滴だけで持ち長らえていた。
時々の、ファ○マさんからの電話は、意外と気丈な声なので少し安心していたが、
夕べから、なんかぞわぞわと胸騒ぎがしていた。
気になって、気になって、何度か電話したけれど、留守電ばかり・・・。
そう言えば、この間の電話の時も、「朝から晩まで病院でつきそってて、今、ちょっと家の用事をしに帰ってきたところ・・。」ってファ○マさんは言ってたけな・・・。
あまりしつこくするのも、なんだと思って、夕べの留守電にはメッセージは残さなかった。
今朝は、思い切って、「用事はないけれど、ちょっと気になって電話してみました。また、落ち着いたら電話くださいね。」とメッセージを残してみた。
先ほど、電話がありました。
ファ○マさん曰く、「私はもう、会社を辞めた人間なので、M下さん以外には口外しないでください。今日、明け方、すーっと静かに息を引き取りました。今、病院から連れて帰ってきたところ・・・。」
頭が真っ白になって、言葉が見つからない。
私:「どうしよう。ええと、何かお手伝いできることはありませんか。」
月並みだ。
彼女は、「そうね、どうしよう。ええと、今日は、何もない、明日、お通夜。 お葬式の場所は・・・。」
日本語がいつも以上に、混乱している。
実に女性的な経理兄が、聞き耳を立てている。 すぐさま、電話の子機を持って給湯室に移動・・・。
亡くなった旦那さんの親戚と名乗る女性と電話をかわってもらってお話しした。
私:「あのう、お手伝いしたいんですけど。」
親戚さん:「とりあえず、(ファ○マが)すごく心細がっています。私も、実はこれから仕事に行かなければならないのです。」
私:「それなら、私、5時に仕事を終えたら、すぐにそちらに向かいます。普段着のままですが、良いですか?」
私の日本語もあやしい。。。(汗
親戚さん:「そうしていただけると、すごく助かります。とにかく、不安がっていますので。」
私:「では、ファ○マさんに、その旨よろしくお伝えください。のちほど。」
電話を切ると、すぐさま、M下オジに伝えに行った。
地声のでかいさしもの彼も、顔色を失った。
私:「どうする?一緒に行くかい?」
M下オジ:「おう!」
私:「じゃ、仕事終わったら、こっそりタクシー乗って行こう。誰にも言うたらアカンで。ファ○マさんに口止めされてっから!」
行って何をするでもないけれど、一人より二人より大勢・・・。
今夜は長い夜になりそうだ。
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