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HELEN&HEAVEN
Helen
MAIL

2002年06月07日(金)
偶像崇拝 < my Idol >

先週、久しぶりにA課長を見た。

弊社には親会社に貸している部署があって、そこの部署へ得意先急ぎの製品を取りに来られていたのです。
たまたま、その場を通りかかって、タバコの箱をメモ代わりにしている彼を発見。

すぐさま、尾っぽをふりふり「きゃ〜っおひさしぶりぃ♪お元気ですかぁあああ?」と話しかけたのに、

「ああ、うん。」邪魔くさそうだ。ちょっぴり、がっかり。

最後に、ちらっとお話ししたのは、そう、唐沢寿明似アルバイト二十歳が辞める数日前だから、3月頃になるのかな?

その時は、20歳アルバイトと休憩所で楽しくお話ししてたんだ。A課長がやってきて話題に困った私は、20歳アルバイトの父が47歳であることをあかした。

A課長は、愕然とし、取り出したタバコの箱は宙に浮いたままだった。
さもありなんA課長は、「もうすぐ46歳になる」と言っていたから。

そうか、私が今の会社に入社したとき、A課長はまだ30歳代だったんだ。

綺麗な顔の男性はめずらしいので、印象に残っていた。

鼻梁の付け根がとても高く、良く言えば、ケビン・コスナーに似ている。

その頃の私とA課長の接点は、ほぼ無きに等しかった。
現在、接点となる部署が親会社から移行してきて、2,3年経つ。

いつも仏頂面の小難しい横顔が実は、「なぁんにも考えて無く。」って、JRの時刻表を眺めて旅した気分になるのが好きで、
無口なようでいて、実は、とってもおしゃべりで、
“他人に優しく自分に厳しく”(←ちょっと嘘臭い)を信条にしているとか、

人間らしい感情の起伏も垣間見えてくると、少しは親しみが湧く。


男性は、その頃の年代から練れてきて、でも、青さも残っていて「素敵なのですよ。」とか、上手なフォローもできずに、そそくさとその場を去ってしまった。
固まったままの彼を残して・・・。

今更ながらに照れちゃってダメだ。

だって、彼は、私のアイドルだから。

うへへへぇ (*>▽<*)ゞ

実生活では、こぶが二つに、じぃちゃん1人(A課長の父ちゃん)の家族が居る。

過去には社内恋愛で失敗して、2人からの女性にフラれてたって、私にとっては、

初めてあったあの日のままのアイドルなのです。




ある日、何気に雑誌の占いを読んでいた。
自分の生まれ月でない月を間違って読んでいた。(偶然か必然か?)

* あなたは異性に対して、過剰な期待を寄せすぎです。
相手は生身の人間ですので、そんなあなたを重荷に思っています。
負担に感じさせないようにしましょう。

なんでかわからないけれど、よその人のための占いなのに、敏感に反応してしまった、それは常々、私自身が危惧していた事柄だから。

きっとA課長は、私が崇拝するよりももっともっと生臭くって、性欲も物欲も出世欲もあって、飲食もすれば、排泄もするし、

そんな人間という生物ならあたり前の生態であっても、彼なら全部かすみに転化してそうな、そんなクールなイメージなんです。

果たして、そんな妄想が届いてしまっているのかどうか、
私の想いは過剰なのでしょうか、

以前なら来社された時には必ず、なんの気無しに顔を出してくれたんですが、この頃は、直接に用事のある部署へ行って、そのまま、帰られてしまう。

残念だ。

少し時間を共有したいだけなのにな。

それ以上は望まない。

お互い責任は取れないし、

刹那的な欲求は湧かないんです、女だからでしょうか。

他の男性と同じくらい気軽にお喋りできるくらいになってから、偶像化すれば良かったのかと今は、ちょっと後悔してます。

さきに、下心を気取られたペテン師のような気分。

さて、ペテン師にはいつかどんなきっかけがあるやもしれぬ、

自分磨きに精進することにしよう、

自分なりの方法で。(たんに文書を読み散らしているだけとも言うが。)

最近の読み物 → 新約聖書

             仏教徒の親が卒倒しそうです。
             でも、面白いよ♪






「宵待草(よいまちぐさ)」


竹久夢二作詞・多忠亮作曲

待てど 暮らせど
こぬひとを
宵待草の
やるせなさ

こよいは月も
出ぬそうな

< 西条八十が加えた第二節 >

暮れて 河原に
星一つ
宵待草の
花の露

更けては風も
泣くそうな