アメリカで、学校の無い時間は、日本人街のとあるジャパニーズレストランで、ウエイトレスをしていた。
なかなか、忙しかったです。
出来上がった注文の料理を受け取るとき、あるいは片づけの食器を置くとき、厨房のステンレスの台の上に手を伸ばすと、
メキシコ人の皿洗い君が、私の手をサスサスさすりながら、
「ママ・シータ♪?」 と、必ず声をかけてくれた。
さすが、中南米の人間は明るくて、愛想が良いな。
私の頭の中の図式は、いつの間にか、
“ママ・シータ” = “ Are you fine? ”→ “元気かい?”に、なっていった。
ある日、クラスでコロンビア人と目が合った。 さぁ、お国の言葉で話しかけるチャンスよっ♪
『ハァ〜ィイ♪ ママ・シータ♪?』(ノ*゜▽゜*) 思い切り愛想良く!ネ?
にやにや リアクションを想像する私。
『(ノ°ο°)ノ オオオオ よく、ボクの国の言葉を知ってるねぇ? どこで、おぼえたの?』
↓
ヾ(^ ) ナデナデ してくれる彼。
↓
( ^ ≧^) 鼻ターカダカーっ!の私。
・・・・になるはずが、予想に反して、彼は、真っ赤な顔で、抗議してくる。
『ノーッッ!!ノオオオオオっ!』
なんやねん、うるさいやっちゃな。
だいたいやな、わざわざ君のお国の言葉で、ご機嫌を伺っているのにやな、なんで、怒るン?“ノー!”は、ないやろ?ちっと、がっくりやわ。。。
しかし、よくよ〜く彼の言い分を聞いていると、
『ママ・シータ』って、
『よぉ、かわいこちゃん♪(¬ー¬) にやぁ』というニュアンスに使われるらしいですやん。
あらまぁ、ごめんなさい。(笑)
ちなみに、男性に声かけるときには、『パパ・シートゥ』。
それからのクラスでは、目と目が合うたんびに、
これらの言葉がささやかれました・・・とさ。
勿論、性別やご趣味に注意だぁす。
よくよく、思い起こせば、
そのバイト先のメキシコ人に 「ママ・シータ♪?」と声かけられた時には、
胸をはり元気に、「 \(σ_σ)イエーッス♪!!」と応えていましたよ、
意味のわからぬうちは、毎回。
ご覧になられましたか、無知の知の力強さを?!
┐(  ̄ー ̄)┌ フッ
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